ザ・レイド 特集: 限界突破!これが“10年に1本”の新機軸! 今、“アクション映画の歴史”が大きく変わる──(1/2)

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ザ・レイド

劇場公開日 2012年10月27日
2012年10月9日更新

麻薬王が支配する高層ビルを舞台に、20人のSWAT部隊が無数の犯罪者たちと激闘を繰り広げる「ザ・レイド」が10月27日に公開される。続編製作、そしてハリウッドでのリメイクも決定している、“10年に1本”のアクション映画の傑作──その全貌に迫る。

限界突破!これが“10年に1本”の新機軸!
今、“アクション映画の歴史”が大きく変わる──

世界50カ国以上の軍隊で正式採用されている格闘技“シラット”の本物の達人たちが出演! 世界50カ国以上の軍隊で正式採用されている格闘技“シラット”の本物の達人たちが出演!

■映画評論家は、“歴史が変わる瞬間”をどう見たのか!?

無数の犯罪者たちがひしめく限定された空間を舞台に、最強の格闘術と呼ばれる“シラット”による肉弾戦が、これでもかと描かれる「ザ・レイド」。本編の約83%がアクションシーン、“アクション映画の歴史を変える”ともいわれる同作を、映画評論家はどう見たのか?

“魔のダンジョン”で果てしなく続く肉弾戦
最強最期の格闘術シラットで生き延びろ!────清水節(映画評論家)

高層ビルで展開するSWAT対犯罪集団の死闘! 高層ビルで展開するSWAT対犯罪集団の死闘! [拡大画像]

ただひたすらアクションで高揚させることに徹した、潔く純粋な映画だ。完全武装した総勢20名の特殊部隊が目指すのは、スラム街に建つ老朽化した高層マンション。標的は闇社会の麻薬王だが、この建物は極悪人に間借りした大勢の獰猛な犯罪者たちの住み処でもある。いわば、上空に伸びる“魔のダンジョン”!

そんなシンプルなゲーム的構造に、ギャレス・エバンス監督はホラー風味を加えた。敵も味方も銃弾はやがて底を突く。ならず者たちがナタや斧を手に次から次へと襲いかかる様は、殺人鬼の執拗なまでの恐怖そのもの。奴らを始末しなければラスボスにはたどり着けない。果てしなく続くスタミナ勝負の肉弾戦に、アドレナリンは急上昇。香港ノワール風な情感が底流にあるものの、一切の無駄なドラマを削ぎ落とし、目的を達成して生還するためにのみ102分間は過ぎていく。

熾烈な接近戦を戦い抜くのは、特殊部隊の若きエースに扮する新星イコ・ウワイス。ベビーフェイスとは裏腹に、イコは殺傷能力の高い格闘術「シラット」の達人である。インドネシアを中心に成熟してきたこの伝統武術の発展形こそが、本作を美しくも凄絶な作品に押し上げている。シラットの妙技が、殺意ある相手との実戦における最も合理的なスタイルとして、世界中の軍隊や特殊部隊で採用されている事実にも納得がいく。実は、近年の欧米アクション映画の格闘のリアリティを高めてきたのも、シラットを始めとする東南アジア系の格闘術だ。「ボーン」シリーズのマット・デイモン、「96時間」のリーアム・ニーソン、「ミッション:インポッシブル」シリーズのトム・クルーズ、そして「バットマン」3部作のクリスチャン・ベール。さまざまな武術や拳法が融合した彼らの戦法のベースにあるのが、シラットである。ちなみに、カンフー映画隆盛の原点として名高いブルース・リーが鮮やかに決めたヌンチャクもまた、東南アジア系格闘術にルーツを置く。

主演はプロのシラット家でもあるイコ・ウワイス 主演はプロのシラット家でもあるイコ・ウワイス [拡大画像]

映画ファンはこれまでに、濃縮還元されたシラットを目撃してきた。つまり、ルールなき実戦における“原液”を堪能させるのが、濃密な大活劇「ザ・レイド」の使命なのだ。その特徴とは何か。シラットの動きは常に弧を描くように流れる。間合いをとって直線的な突きや蹴りを繰り出す戦法とは対照的。襲いかかる相手の懐に瞬時にして飛び込み、攻撃を受け、かわし、挟み、ひねり、崩すといった一連の動作と同時に、相手の急所を突き、蹴り、投げ、絞め、へし折る――。受け身と攻撃を一体化させた目にも留まらぬ速さとは、まさにこのこと。身近にあるものなら何でも武器にし、相手の頭部をつかめば、壁や床さえも有効な凶器に代える。勝ち負けではない。生か死かの領域だ。非情なまでの戦いの激痛が、スクリーンを超えて伝わってくる。最強最期の格闘術でダンジョン・サバイバルを生き抜いたとき、自らの戦闘能力が高まったように思えた。こんな感覚、何年ぶりだろう。


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