劇場公開日 2012年10月27日

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「アジア・アクションの記念碑的傑作」ザ・レイド よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アジア・アクションの記念碑的傑作

2019年1月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 随分前に観たトレーラーにあった凶悪なバイオレンスを観て感銘を受けたものの、インドネシア映画でありキャストは無名で輸入されてもDVDスルーになるものだとばかり思っていましたが劇場公開されることを知り、慌ててはせ参じました。

 ジャカルタのスラム街に聳える麻薬王の30階建てアジトに突入する20名のSWATチーム。1階から順番に制圧していくが6階まで登ったところで鳴り響く館内放送・・・「おはよう、住民諸君。招かれざる客が侵入したので害虫駆除に協力してくれ」。SWATチームに雨あられのように銃弾が降り注ぎ怒濤の死闘が始まる。

 どう見てもホンモノにしか見えない強烈な形相のオッサン達が絶叫しながら殺し合い続ける100分間。食後に観ていたら確実に吐くレベルで濃厚。決定的なゴアシーンはギリギリ見せていないにも関わらず只者でない殺気が漲ったバイオレンスで胸が締め付けられて窒息するかと思いました。これはアクション映画のトレンドを完全に塗り替える歴史的傑作になることは間違いないと確信しましたが、公開規模が全国でたったの14館というのは余りにももったいないです。

よね