劇場公開日 2013年5月25日

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「余白が欲しかった。。おしい。」プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命 okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0余白が欲しかった。。おしい。

2020年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

世代を経る、その時間を描いたシナリオはすばらしいと思う。
全体の構成が独特で、前半射殺までの因縁のドラマを印象深く描いている。セオリーでいけばこの因縁パートは見る側へのインプットととして事実だけ見せる端的な撮り方をすると思うが、そこに一番のキャスティングを持ってきて、十分にドラマを作ってから唐突に射殺される。

そこで、見る側は一度物語のはしごを外されるわけである。
まるで振り出しに戻したかのように物語をまた一から組み立てていく。この中盤を急がない点も独特。安易に方向感を示すことをしていないのはすばらしい。

そして終盤へ、となるわけだが、ここがこの作品の惜しいところ。あまりに完璧に伏線の回収を進め過ぎている。見る側はもうそこまでの物語で十分に彼らの運命を共有できているのである。全ての解を提示(当事者全員が繋がってしまう)してみせることで、この作品は余韻をどこかへ逃がしてしまった。

そこへは至らず、あの写真、1アイテムくらいの感動で締める余白が欲しかった。。おしい。

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okaoka0820