桐島、部活やめるってよのレビュー・感想・評価
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結局、桐島が何者かわからないという、謎が解けずじまいの映画だけど不...
結局、桐島が何者かわからないという、謎が解けずじまいの映画だけど不思議とモヤモヤしない。高校のとき、あんな奴いたなって、自分はどの登場人物に当てはまるのかなって考えたりした。そうさせるのが狙いのえいがだと思う。
単純、でも不明快。
「桐島」というその人物が部活を辞めるだけで、変わる日常に、崩れる平衡。
「桐島」なんて関係なく、変われない環境。勝てないこの感覚。負けているこの感じ。
勝ち組と負け組、上と下…
劣等感、虚無感、
高校生だけじゃなくて、大人になっても、逆にもっと子どもでもこの感覚ってあるんじゃないかな?
でも真っ直ぐ意思を持ってる人には、どんなにコミュニティの中で下であろうと、何らかの強みがあって、勝ち組にもなり得る。
すごく共感して、うらやましいとさえ思う私は、根っから劣等感の固まりかもしれない(笑)
とりあえず、最後の神木くんと東出くんの表情とラストシーンはとてもよかったです。
小説も読んでみたい。
桐島が最後まで出てこない。 みんなの中の桐島は完璧な存在だが、タイ...
桐島が最後まで出てこない。
みんなの中の桐島は完璧な存在だが、タイトルにもある「部活をやめる」理由は明かされないまま。
むしろ周りの存在がその理由や行動を考えることをきっかけに自分を見直していく。
わからない
高校生の人間関係、謎の人物「桐島」とのかかわりを描いているようだったが、結局言いたいことがよくわからなかった。「桐島」という人物が最後まで出て来なかった所に何かいみがあるのかな?途中から想像はできたけど。
よく分からないけど泣いた。
誰もが経験する高校生活、そこで巻き起こる日常•スクールカーストに支配された世界を見事に描いていた。
それを様々な登場人物の視点から描くことで見る人の誰もが感情移入しやすい工夫がされていた。
そして原作の作者のスクールカーストにおける立ち位置はおそらく前田(映画部の監督)なのだろう。
スクールカースト内における『ギーク』とか『ナード』と呼ばれる集団が『ジョック』と呼ばれるイケイケグループに刃向かうというのは映画の世界では割とよくあるテーマ。なぜなら映画を作成するスタッフの多くがギークやナードの出身だから。
「金曜日」で始まる多くのチャプターが、一つのクラス内の空間を多角的に描写する。そしてそれらを一つの点に集めるところで物語は最高潮に。
各々のフラストレーションが沸点に達し、爆発する。
表面的な付き合いしかしないヤツはその化けの皮を剥がされる。
信念を持って頑張ってるヤツは、今までほとんど話したことがなくても理解し合う。
そう、そのシーンが屋上でのゾンビのシーン。
オーケストラのBGMも相まってなぜか涙腺が崩壊した。
結局、表題の桐島はいずこへ。
高校内のつまらないいざこざなどまるでおかまいなしに、そしてぽっかりと空いた桐島の存在を心配する友人達をよそに、本人は次のステップへ行ってしまったということか。
余韻を多く残す終わり方だった。
よくわからん
学生のスクールカースト、揺らぎやすいアイデンティティをリアルに描くことで若者の閉塞感、虚無感を表現
みたいなのがやりたいのかなあって思ったんですけど、
それ以上に何も感じられませんでした。
桐島が最後まで出てこなくてビックリ!
っていうのも、「ゴドーを待つ」のオマージュでゴドー=ゴッド、桐島=キリスト
だったとしても、そんなギミックは映画の面白さとは関係ないと思います。
それよりも、野球の先輩や神木隆之介が
「いまいるところがほんのちょっとだけど
自分の理想としているところと地続きな感じがするときがある」という旨の発言の方がずっとずっとグッときます。
それ以外はただただ
紋切り型の若者像を見せられてるみたいで退屈です。
すごいミステリアス。桐島はそもそも本当に存在したのか、、、
「桐島」っていう名前がタイトルには入っているのに桐島は最後まで出てこない。今か今かと待っていたけれど結局出てこなかった!最後に神木隆之介と階段ですれ違ったのが桐島だったのかな?
一人の人間がいなくなるだけで周りの人間があんなに混乱して、どんどん変わっていくなんて不思議。山本美月の連れの女子だけは最後まで変わんなかったのかな。あのキャスティングは神がかってる。普通よりちょっと可愛いか可愛くないかくらいの女子がクラス一番の女子に媚び売って必死でスクールカースト上位をキープしながら、時々それを自覚して呆然となる的な。
神木隆之介がバレー部キャプテンに食ってかかるシーンと、橋本愛が友達の代わりにひっぱたくシーンかっこよかった。
東出昌大イケメンだなー。でも棒読み感。そういうキャラだからいいのか。
それにしても桐島、出てこなかったなー。本当に存在したのかな。高校生が信じがちな都市伝説の類か?と途中で思った。だってみんな一人の人間に引っ張られすぎだし、ありえないくらい右往左往してるんだもん。どんだけ桐島に依存した学園生活だよって感じ。
曜日ごとに何カットにも分かれてるっていう映画の演出、すごいよかった。金曜と火曜の重厚感、土曜のあっという間感。
大後寿々花、神木隆之介の淡い恋が実らないところも、切ないけどリアリティがあっていいな。橋本愛カップルみたいに付き合っていることを周りにバラさないカップルって本物な感じがする。アピールしまくるカップルは、人が見てないところでの綻びを修復しきれなくて破綻して行くんだよな。私もそのパターン。
思ったより私は学園ものが嫌いじゃないらしいという結論。
文句無しのNo.1青春群像劇
ついに出会ってしまった、生涯の最高傑作です。終わった後に呆然とし、そして、何度も何度も観たくなる。すごい。
決して派手さもない。でも、それがまさにリアル。ヒリヒリします。
素晴らしいのは、あくまでも舞台は学校(放課後の街のシーンは出てくるけど)であること。
たまに必要不可欠な時にだけ登場する教師以外の大人が1人も出てこないこと。
これは、あくまでも高校生活の世界の中心は学校であることの表れなのかな、と。
個人的に好きなのは、映画部の二人の友情だけが、この映画の中で唯一の本物だということ。スクールカーストの下位に居るけど、こういう部分で真の勝ち組。
逆にカーストの上位に居る子達の空虚さがじわりと浮き彫りになる。東出くんは、演技が拙いけど、逆にそれがヒロキの空虚さを表しているようで、いい味出してた。
後、沙奈役の松岡茉優ちゃん、上手過ぎ。
この子は多分これから伸びてくるはずだ。
ラストシーンの何ともいえない余韻は、いつ観ても心地が良い。そして、いつの間にか涙が頬を伝う。なんで泣いてるのかもわからないけど、なんか感動してしまう。
不思議な青春群像劇です。文句なし!
面白かった。
なんて言ったら良いのか、面白い作り方してますよね。
ホント、日常を上手く表現しているとゆうか、この音のないBGMもない淡々とした退屈な日常。毎日なんて、こんなもんだと。
それぞれの金曜日?それぞれの目線で描かれています。
前半の退屈なシーンがあの屋上で繋がったときにあっ、面白いって思いました。
リア充ね笑
なんか、高校生活あるあるだけどね、スクールカースト?ふざけんな笑
関係ないです。
桐島が部活やめるってザワザワして物語がはじまるけど、桐島くん出てこないんだよね(笑)
結局、神木隆之介くんより東出くんが主役っぽくて、最後に電話してる東出くんが流した涙とか後ろ姿とか…そういうんがこの映画のメッセージとゆうかね。
なんてゆうか、頑張れ!って思いましたよ。
映画って、面白いよね!な作品でした。
終わりじゃないことが終わり
後からじわじわ来る。
学校内の
暗黙の序列を多観的に感じて
それぞれの気持ちを咀嚼して
最後、東出さん演じる宏樹の心の揺らぎに集約される。
幕の閉じ方に賛否ある様ですが
話が完結しないことで完結している。
終わりとして受け入れられる。
面白い
スクールカースト最下位男子が大逆襲する話
ブラスバンドの演奏をバックに、スクールカースト最下位の映画部男子が、カースト上位男女に、ゾンビとなって大逆襲する話。
ここだけは、見る価値アリ!!
バレー部の桐島が部活をやめる
バレー部の桐島が部活を辞める。
この一見何でもないことがそれまでお互いに何の干渉もしていなかった学校生活、バランスを保っていた人間関係に波紋を拡げていくことになる。
展開はドタバタコメディの流れであるが、次々と時限爆弾が爆発していくような展開に終始飽きさせなかった。
青春は爆発です。
群像劇の体なので何処かでぶつかるのだろうとは思っていたけど、まさかゾンビ映画撮影だとは思わなかった。
その後の場面で映画部の面々がバレー部の前で座っている辺り、かなりボコボコにやられたんでしょうね。前田のイメージの中では勝っていたけど。。
「戦おう。ここは俺たちの世界だ。俺たちはこの世界で活きていかなければならないのだから。」吹奏楽部も映画部もバレー部も、みんな相容れないのだから、自分の居場所は自分で勝ち取らないといけない。
ただ、屋上で衝突した場面でバックに存在感を示していた吹奏楽部はあの
場面での頂点だったと感じています。
「今の良かったよね。」はそういうこと?
部活動時間である夕方の時間帯を多様していることがボロボロと壊れていく調和の不安定さを引き立たせていて、映画の雰囲気をすごく良くしている。
さらに「告白」のときもそうだったけど、橋本愛の透明感のある存在感が儚し美し。彼女の佇まいがこの映画そのもの。
アルトマンならどうする?
バレー部のエースで人気者、学校の中心的存在である桐島が部活を辞めるというニュースが駆け巡る。
ひとつのニュースをきっかけに将来に悩み、恋愛に悩む高校生達の姿を描く群像劇。
「桐島が部活を辞める」という「起」にあたる部分と「桐島が学校に来た⁈」という「結」の部分が複数の視点から畳み掛けるように描かれていて面白い。
桐島が部活を辞めるというニュースは、いつも連んでいる仲間たちの心をざわつかせるけれど、映画部の前田や桐島の親友ヒロキに思いを寄せる吹奏楽部の部長亜矢にとっては大きなニュースではないということがこれでよく分かる。
今どきの高校生が何を考え何に悩んでいるかなんて分からないと思っていたけれど、これが現役高校生のリアルな姿なら昔も今も何も変わってないなと思う。
たとえ、一人一台携帯電話を持ち、授業中にこっそり渡す手紙がLINEのメッセージになったとしても。
彼らはいつも本音でしゃべっているわけじゃない。むしろ本当のことはなかなか言えない。でも、彼らの気持ちは私にも伝わってくる。彼らの仕草が、その視線が本当のことを言っている。
屋上でサックスの練習をするのは、君を見ている私に気付いて!というメッセージだし、
「映画出来たら教えて」って言っておきながらチャラ男と付き合っててそれを秘密にしているのは、どちらかのヒエラルキーに決めつけたれたくないからだし、
「カッコいいね」ってほめられたのに、泣きそうになったのは、そんなことを言う彼が羨ましかったから。
きっと彼等は大人は分かってくれないと言うだろう。
でも、誰もがいきなり大人になったワケじゃない。
彼等の姿はかつての自分の姿。
もしも大人から言えることがあるとすれば、
これだ。
私たちはこの世界で生きていかなければならない。
まだまだ先は長いよ。
お前らのほうが…
公開当時は高校生やってたのですが、あの時に見たらどう思ったのだろう。登場人物はだいたい僕の学校にもいましたし、ああこんな会話してるやついたなあと思いました。「○組の××っているじゃん。ほら、あの△△なやつ」とか。
高校の時はどっちかと言えば前田くん側だったので、クライマックスは結構テンション上がりました。あそこってBGMが吹奏楽部の演奏だし、桐島ピラミッドから外れてる人たちによってできてるシーンなんですよね。「お前らのほうがおかしいじゃないか」っていう台詞はでも当時の(若干中二病がかった)自分っぽくて嬉しかった。「ドラフト、終わるまではね」とか「この世界で生きていかなければならないのだから」とかところどころの象徴的な台詞も印象的です。
神木くんは非常にハマってましたね。好きなものを語る時の嬉しそうな感じとか非常によかったです。あーこんなんなるわー。野球部のキャプテンはその辺の演技の上手い野球部なんじゃないかと思った。
日本の高校を的確に描いた青春群像劇。好きな事があるって素晴らしい。
個人的にオーストラリアの高校を舞台にした同じく青春群像劇、『明日、君がいない』と合わせて見て欲しいかも。
問題提起で終わっている
「戦おう、この世界で。俺たちはこの世界で生きていかなければならないのだから」と観客に言うのは結構だが、それは問題提起でしかない。
作者が観客に伝えなければならないのは「具体的にどうすれば『この世界』をいい方向に変えることができるか」ということを物語を通じて示唆したりすることであって、この作品で描かれることは学生にとって当たり前のことだろう。
「ハリウッドよ、これが日本の映画だ」などと宣伝してたらしいが、ハリウッドの脚本なら開始10分で提示しなければならない前提(物語のテーマ)を10倍の時間をかけて提示しただけだ。
ハリウッドの脚本家ならこう言うだろう。
「それで、いつになったら彼らが抱える問題は解決されるんだい?」
あるいは、私が学生だったらこう言うだろう。
「こんなの当たり前の現実じゃん。そんで、具体的に俺らにどうしろって言いたいわけ?」
作者は「自分で考えろ」と言いたいのかもしれないが、だったら「あなたが物語ることの意味は何なのか」と問いたい。問題提起をするだけなら「原発は問題だ」「増税って大変ね」と口で言っているだけで、具体的な解決策を考えたり行動に移したりしない人と変わらないのだから。
『無意味』なことに打ち込むってダサいですか?
原作は読んでいません。軽く調べてみたんですが原作とはだいぶ設定やニュアンスが異なるみたいですね。
必要最低限のセリフと演出で観ている人に何かを感じさせているように思いました。
最近の映画では珍しく観客の想像力を刺激する良い作品だと思います。
人物描写がとても繊細で「リアルだなぁ」と感心した所が多々あります。特に学校という、ある意味閉鎖された空間で起こりうる人間関係のヒエラルキー(階級)は自然でとてもわかりやすく「すげぇなぁ」と感心。自分はこれだけでも観る価値ありだと評価します。
ただ友達とワイワイしながら観る作品ではないですね(笑)一人で観ることをおススメします。
とりあえず自分が鑑賞してみて勝手に思ったことを
(以下完全にネタバレ↓↓)
なぜバレー部桐島キャプテンは部活を突然辞めたのか??
同じ部員にも親友にも恋人にも何も告げずに彼は辞めてしまったんですね。
一番気になるのはこの出来事なんですが・・この作品、重要な始まりと終わりの事柄をわざと失くしている。なのではっきり「こういう話だ!」と言えないようになってる。観た人によっては「ワケがわからないよ!」となっても仕方ないですね。監督に聞かないと無理じゃねって感じで(笑)
しかし至る所にヒントというか妙にひっかかったことが多々あり。
特に自分が気になった所が
なぜ宏樹は野球部に参加しないのに部活道具を毎日持ってきていたのか
なぜ野球部のキャプテンは夏が終わっても練習や自主練を行っていたのか
なぜリベロの小泉はレギュラーは無理なのに練習を頑張っていたのか
なぜ前田は映画監督は無理だと思っているのに映画を撮っているのか
なぜ宏樹は前田のインタビューを聞いて号泣したのか
最後の宏樹が号泣するシーンを観た時なーんとなくわかったようなわからないような(笑)
前田はクラスのヒエラルキーの中で底辺にいる人間。宏樹は馬鹿にはしていませんが"下"に見ていたのは間違いないでしょう。しかし前田の映画を撮っている理由を聞いた時、とてもカッコよく眩しく見えたのではないかなと思います。同時に自分がとても中途半端でカッコ悪く見えたんじゃないかなと。
以下妄想です。
宏樹はスポーツ万能ですが一人で野球部を引っ張り甲子園なんてほぼ無理。たいした結果も期待できないのに野球部を続けるのは将来的に「無意味」と考えたのではないかと思いました。それよりも塾に通い勉強を頑張るべきではないかと。桐島が部活を辞める前に宏樹は野球部をサボっているようだったので桐島ともそういった話をしていたのでは?宏樹と桐島はどうも似た者同士のような気がしてならなかったので桐島も宏樹と同じ状況(バレー部の近況を聞く限り)で宏樹と同じ結論に至ったのではないかな。
自分が出した結論はこんな感じでした。
ラストシーンで宏樹は桐島に何を言ったかはわかりませんが非常に気になります。まぁ映画に答えなんてないし人それぞれだと思います。「こんな感じ方もあるんだなぁ」ぐらいに思っていただければ幸いです。
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