劇場公開日 2012年7月21日

「現実味が薄い」おおかみこどもの雨と雪 ひなちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5現実味が薄い

2020年5月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

個人的にはあまり納得できないアニメ映画だった。
さまざまな困難に立ち向かい力強く生きる女性が描かれているが絶望したりどん底まで落ちた時の描写が少な過ぎる。またいつも笑ってすぐ切り替えられる人間なんてそういない。簡単に自分の人生を他人に捧げられるのも疑問。
時代背景を踏襲して伝えたいことはなんとなく伝わるが漠然としていてモヤモヤ感が否めなかった。
ところどころ泣けるシーンがあるのはいい。親の立場を経験してる人は感じ方が違うかも。
人それぞれいろんな生き方があること、強い女性の世の中を予感させる時代背景、親の知らない間の子供の著しい成長、近年の人同士のつながりの薄まりに対する警鐘など普段考えないことを考えさせられる映画だった。

ひなちゃん