劇場公開日 2001年

「アニメというより新海誠のポエム朗読会」彼女と彼女の猫 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アニメというより新海誠のポエム朗読会

2019年10月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

寝られる

都会で暮らす女性と、彼女に拾われたネコとの暮らしを描いた短編アニメーション。

監督/脚本/アニメーションは、後に日本を代表するアニメ監督となる新海誠。自らネコの声優も担当している。
本作は彼の監督デビュー作である。

新海誠がまだ日本ファルコムに勤めていた頃に作られた、完全自主制作の作品。
自主制作アニメはほとんど観たことないですが、この作品が自主制作作品の中でも非常に高いレベルであることは素人目にもわかります。

物語の背景を説明しすぎていない、スマートな作品。
カット割りも巧み。
モノクロながら美術の美しさはその後の新海作品にも受け継がれている。

村上春樹から多大な影響を受けていると思われるポエムを、新海誠本人が淡々と読み上げる、なかなかに気持ち悪い(良い意味ですよ!)作品。

わずか5分の作品ながら、新海ワールドを感じることのできる、新海ファン必見の作品。
…まぁ、新海ファン以外にはお勧めできませんが…

たなかなかなか