劇場公開日 2012年7月14日

「被害者意識について」苦役列車 ニックルさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0被害者意識について

2020年4月22日
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自分をかわいそうだなんて思ったらおしまいだ。自分が何かの被害者だなんて。カンタというキャラクターを決して倫理とか成長の側に置かなかった事が成功している。彼は人足労働を自分のいく末と考えていて、それ故にそこで働く大人たちを嫌悪している。被害者意識は人を醜くするだけだ。

時代がこの年代だからなのか、格差社会といってもどこか明るさがありエンターテインメント化できる話にはなっている。どうしてわざわざこの時代を?と思ったけど、結局今も昔も変わらんよという事なのかという気もした。

それにしても森山未來は上手いなぁ。森山未來に似てる人なのかとずっと思いながら見た。

ニックル