劇場公開日 2012年1月7日

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「悲劇であり喜劇」哀しき獣 佐ぶさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0悲劇であり喜劇

2022年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

この映画の原題は「黄海」、中国の朝鮮族自治州から黄海を経由して韓国に密入国してくる男が主人公である。奥さんを韓国に出稼ぎに出すため借金するが、奥さんから送金がなく返済できず、韓国で人を殺す仕事を紹介される。韓国に中国から密入国者している朝鮮族は80万人とも言われるが、彼らがこの物語のバックボーンとなっている。

この物語の哀しい点は、1つの偶然のために本当は殺し合う必要は無かったかもしれない主人公、中国朝鮮族のヤクザ、韓国のヤクザが泥沼の殺し合いになるところだ。日本人ならここで是正できたのでは?というポイントを全てぶち破り最悪の結果になってしまう。

タイトルが悲しいではなく哀しいになっている意味がよくわかる。

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佐ぶ