劇場公開日 2011年9月24日

花つみのレビュー・感想・評価

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3.0青春Hセカンドシーズン5作目

2018年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 21歳で処女のあさこ。冒頭ではあさこの母が夫の浮気に悩んでいたようだが、自殺してしまったらしい。そんな根暗なあさこにも気になる存在があった。同僚の健太を追いかけ、彼が妻を殺してしまったのではないかという噂も知りたかった。そうして健太のアパートに押しかけて、強引に泊まる。しかも性的な目的ではなく、殺されたいという願望のためだ。

 あさこの職場には同年代のめぐみ、その彼氏のゆきおがいた。ゆきおはあさこのことが好きになり、処女を奪おうとするが「好きなんだったら殺して」という言葉に萎えてしまう。セックスすると枯れてしまう・・・美しい処女のまま摘まれて欲しいという願望があったのだ。

 1日しか記憶を保てないストーリーには『50回目のファースト・キス』や『ガチ☆ボーイ』と設定が同じだが、この低予算映画には殺人なんてものが絡んでるため、どことなくミステリアス。

 印象的なのは、布団にぐるぐる巻きにされ捨てられたあさこがムクッと立ち上がって、その後のシーンではビル屋上の上にモスラの幼虫のように立ちすくんでいるところ。健太が好きだったと気づいても未だ殺されたいという願望があったらしく、そのまま健太に首を絞められて絶命。健太は気が狂ったように飛び降りるものの死ねなかった・・・最後のシークエンスは青春の疾走といったイメージもあるが、殺さずに途中で思いとどまってくれた方がストーリーとしては完璧かもしれない・・・アサガオというテーマや処女のイメージのモンタージュもなかなかいい出来だけど、ちょっと残念なのは健太の記憶障害がどこまで真実だったのかがわかりにくかった。ボロアパートの壁に朝することを箇条書きにして毎朝復唱するのだが、そのとき「僕の記憶は一日しか保てない」とわざわざ言わせてるんだから・・・彼の自己暗示なのだろうか?

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kossy