劇場公開日 2011年8月13日

「「敬老の日」に上映してはいけない!」終わりなき叫び septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

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4.0「敬老の日」に上映してはいけない!

septakaさん
2011年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

“2010年カンヌ国際映画祭審査員賞受賞”

チャドの映画を鑑賞するのは初めて。

内戦中が時代設定。

しかし、歴史背景はおろか、
チャドがアフリカ大陸の何処にあるかもわからない(泣)

そこで、レビューを書く前に
WEBで色々と調べてみました。

が、結果として、わかったのは、
今作の中身に対して、大きな影響はないかと。。。
もちろん決して戦争を軽んじているわけではありません!!

ただ、現在もなお、
隣国の影響で政情が不安定であることや、
難民が流れ込んでいる事実は知ることができました。

★彡     ★彡

客電点灯後、
小さく拍手をすると同時に、
頭に湧きあがったクエスチョン。

“果たして父親が息子の若さに
 嫉妬をすることはあるのだろうか“

過去のドラマや映画で、
父親が母親でなく、自分の娘の
若さと美貌に惹かれ、間違いを
犯してしまう作品を、見たことはあります。

しかし、息子の若さに嫉妬をし、
法律には触れないものの結果として、
一人息子の命を奪ってしまう罪を犯す、
そのような作品を見たことがありません。

オープニングの
仲睦まじさが痛々しい。

「あなたはお腹を痛めていないからわからない」

幾つかの作品で耳にした母親の叫びが頭から離れません。

それを象徴するかのような
母親と父親の相違を表すシーンが
今作にもセリフや状況こそ違えど存在しています。

「全部、聞いたよ・・・」

息子が父に最期に残した言葉。

戦争ではない
年をとること
過去の人間になること
そして職をリタイアさせられること

息子は最期まで父を思いやり信じていた
父親も最期は助けの手を差し伸べたが・・・

仕事が好きだから、
プールを磨いていたのか

それとも息子が
いつ戻ってきてもいいように、
そんな思いを込めてプールを磨いていたのか

心のざわめきとは
正反対な静かなエンディング

きっと皆さんの中にも、
コトバにならない父親の
断腸の叫び声が響いていたでしょう・・・

★彡     ★彡

裏テーマとして、
“お金の存在”もあります。

お金で信頼は買えない
しかしお金は人間を変える

お金がなければ暮らしていけない
お金があれば息子を失うこともなかった

内戦中の設定ですが、
戦争シーンそのものは少なく、
父親の葛藤が中心になっていました。

老いた弛んだ裸
若く引き締まった裸

水泳のチャンピオンであった
栄光は過去の遺物と化している

勝者は誰もおらず、
幸せを手にした者も誰もいない

なんだか老いの哀愁が漂っていて
とても哀しい気持ちになってしまいました・・・。

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septaka
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