劇場公開日 2011年10月1日

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「ニュースを見る目が変わった」5デイズ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

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3.5ニュースを見る目が変わった

2012年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

難しい

この作品は非常に難しい問題を抱えている。
まず、ここで訴えられているように、ほんとうにロシアだけに否があるのかということだ。
ロシア側の非情な南オセチア民兵ダニイルの存在だけで、この作品はじゅうぶんにプロパガンダになりうる。
この2008年南オセチア紛争で、先に手を出したのはロシアなのかグルジア側か、どうも釈然としない部分がありそうだ。

そもそも、やったやらないなどと言うのは、戦争が始まってしまったら言ったところでしょうもないことだ。国民の生命と財産が奪われていくことに変わりはない。
虐殺は犯罪といったところで、しょせん戦争とはそういうものではなかろうか。
過去を見ても、現在を見ても、虐殺のない戦争などあり得ない。

先日もアフガニスタン駐留米軍の兵士がタリバンの武装勢力メンバーの遺体と記念撮影していた問題が明るみに出た。
アメリカ政府は遺憾の意を表明したが、戦地に正義なぞ存在しない。正義を求めたところでどうなるものでもない。
自分自身、戦場に出、毎日命を懸けた生活を強いられたら、正気でいられるか分からない。
命のやり取りが戦争だ。

戦地でいったい何が起きているのか? 我々が知る手がかりは現地からの報道しかない。この作品から得られるのは、危険な戦地から命懸けで真実を伝えようとする人たちの存在だ。
北京オリンピックの開催に浮かれた大手メディアが、大衆のウケを獲得することに夢中になり、戦地にいる同胞の努力を無にしようとした。トマスらは戦地でますます孤立していく。
過去10年、世界の戦地で500人ものジャーナリストが命を落としているという。わたしたちは、こうした人たちが命懸けで得た情報を、平和な場所で見ていられる。
情報を発する側と受ける側の温度差は大きい。
この作品を見て、少しニュースの見方が変わった気がする。

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マスター@だんだん
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