パレルモ・シューティングのレビュー・感想・評価

パレルモ・シューティング

劇場公開日 2011年9月3日
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ヨーロッパの重さ

アメリカが軽いというわけではありません。しかしアメリカはこころの寂寥感を風景のあっけらかんとしたところが支えている気がします。それに対して、この映画の舞台であるヨーロッパは限りなく重いのです。シチリアを舞台にすえながらも、その日差しはほとんど印象に残らず、むしろ日差しの届かない建物の影の重さが印象に残ります。
後半、ジョヴァンナ・メッツォジョルノの圧倒的な美しさで何だかこの重さから解放されたかのような気分が一瞬しますが、この美しさにもやはり重さが貼り付いているようです。

チャーリー
チャーリーさん / 2014年7月28日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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プラウベル・マキナ67とツォルフェライン・スクール ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

舞台はヴェンダース監督の故郷であるドイツはデュッセルドルフだけど、パレルモっていうのはイタリア。2011年公開(2008年制作)。

出演はミュージシャンとして活躍するカンピーノで眉毛が吊り上がりすぎなのがちょっと気になるけど、他にジョアンナ・メッゾジョルノ、死神がはまりすぎで撮影の2年後に他界するデニス・ホッパー。
さらには本人役としてミラ・ジョヴォヴィッチやルー・リード(幽霊?)も出演してる。

この映画はフィルム撮影で、その後すべてデジタル変換→加工処理という主人公のカメラマンの作品とまったく同じ工程で制作されているというのが2重にこの作品の厚みを増してる。

カメラマンである主人公は現実にはない世界を画像を加工して作り出したり、非現実的な広告写真をつくったりする売れっ子カメラマンらしくて、そのまんま非現実を行きてるというか生きてる心地がしないって自分でもつぶやいてるけど、それでさらに不眠症に悩まされてもいる現代っ子。

ひょんな事で死神を写真に撮っちゃってそれから死神に命を狙わるんだけど、なんなんだろ?この映画。
死神デニス・ホッパーが言ってるように"デジタルとか加工とか本質を映さないし混乱しちゃうんや!"っていうテーマなんだろうけど、いかんせん、とにかく主演のカンピーノの顔というか演技が気になってしまうので他の俳優だったらもっとよかったかも。

よくも悪くもヴェンダースが故郷に固執した作品かな。ただ見所はたくさんあってこれも建築映画として見ると楽しい。主人公が使ってるカメラはプラウベル・マキナ67(たぶん)というのにもこだわりが見えるし、主人公の事務所として使われてるのはSANNA(妹島 和世+西沢 立衛)設計のツォルフェライン・スクールもいい。

2012年3月26日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  単純
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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