劇場公開日 2011年8月27日

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「私は自由に旅する花」レイン・オブ・アサシン みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5私は自由に旅する花

2016年2月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

ジョン・ウーが台湾のスー・チャオビンと共同でメガホンをとったせいか、従来の熱き男同士の火花散る壮絶な死闘は影を潜め、男女の愛憎と悲哀が色濃く反映されています。
主人公が顔を変える事によって招いてしまった悲劇は、ジョン・ウーの代表作『フェイス/オフ』での、顔を取り替える事によって招いてしまった悲劇とどこか通じ合うものがありました。
微妙にほろ苦い後口が残るのも一緒。
でもストーリーや個性的な登場人物に、それぞれ捻りが利いていて、私の好きな類いの武侠ものでした。
手にした者が武術界の覇権を握ると言う達磨大師のミイラ。
画面に登場した時からシスの暗黒卿を連想させる暗殺集団【黒石】のボス・転輪王だったが、彼がそのミイラを手中に収めようとする理由が至極個人的で笑わせよる。男性にとっては大いなる野望と言うか、もうこれは個人的な悩みじゃん。
演じるワン・シュエチーは、どこか『イングロリアス・バスターズ』でのクリストフ・ワルツを彷彿とさせる、狡猾でゲスな悪党ぶりを発揮していて好感が持てました。

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みつまる。