サイレン FORBIDDEN SIREN

劇場公開日:

解説

国内外で大ヒットを記録したゲームソフトをもとに、「トリック」シリーズの堤幸彦監督が映画化したサイコホラー。1976年、サイレンの音とともに島民全員がナゾの失踪を遂げた夜美島。それから29年後、病弱な弟の療養のため家族でこの島に引越してきた由貴は、隣人から「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」という忠告を受ける。島に流れる異様な空気に不安を感じながらも、少しずつ島での生活に慣れていく由貴らだったが……。

2006年製作/86分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2006年2月11日

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映画レビュー

2.5クライマックス抜きなら良い雰囲気

2024年1月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

正直、話の流れは終盤のどんでん返しのインパクトを高めるために伏線をばら撒きまくったにも関わらず説明不足…というよりは消化不良でイマイチ気分が盛り上がらない。
一番盛り上げなければいけないラストの展開ではココリコ田中が演じていることも手伝ってかホラー映画であるにも関わらず映画館で笑いが起こる始末(一応、田中さんが悪い、という意味ではない)で、あまり褒められた内容ではないように思える。

ただ、島での異様な雰囲気。徐々に明らかになっていく島民の不自然さの秘密。そして味方のいない閉鎖された島。
空気感だけを見ればジャパニーズホラーとしてはかなりいい雰囲気を作れているように思う。クライマックスまでは。

ジャパニーズホラーの精神的恐怖が好きな方は、ストーリーを重視しなければ一見の価値はあるかと思う。

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Spi

3.02回目 原作がどうとかは知らないんだけど、アイディアを広げ過ぎて回...

2023年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2回目

原作がどうとかは知らないんだけど、アイディアを広げ過ぎて回収しきれなくなっただけ。
着眼点はすごくいいと思う。

2回目見るとちゃんと伏線が敷いてあることに気がつく。
色々な民族が混じった異質な島が舞台で、人魚伝説とかすごく馨しいワードばかり。

もっと長めに尺をとってミステリーにして欲しかったな。

どんでん返し映画としては、広げた風呂敷の中でどうにか回収できるだろうし…
予算と時間の問題なんだろうな…

原作ファンは期待せず、村ホラー好きは考察頑張って雰囲気だけ楽しむならアリ。

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二ノ前

2.5あの名作ホラーゲームを期待していくと

2023年4月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

…トホホな結果に。原作ゲームはプレイ動画を観たことある程度だったので、腹が立つことはなかったが。手法としてはまあ許容範囲だが、トータルで見ればやはり成功してないと思う。

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なお

3.0サイレンが鳴ったら鉄塔の辺りには恐ろしい動物が出てくるんだぞ!そ、それはもしかして”八丈島のきょん”ですか?!

2019年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 “サイレンが鳴ったら外に出てはならない”という言葉がキーワード。空襲警報がなったら防空壕から出ちゃいけないし、洪水などの災害のサイレンが鳴っても外へ出るとずぶ濡れになりそうです。だけど、人間は好奇心旺盛な動物ですから、消防車のサイレンが鳴ったらついつい外に出ちゃったりします。夕方にサイレンが鳴ったら仕事を終えたくなったりもします・・・

 舞台は弟の療養のために引っ越してきた南海の孤島(?)「夜美島」。島民は主人公由貴(市川由衣)によそよそしく、皆不気味な表情をしている。中でも警官の嶋田久作が最も不気味だ。島の人々はバラックが集まる蚤の市のようなスペースにたむろしているが、日本人じゃないような人ばかり。引越し先の一軒家はまるで『となりのトトロ』に出てくる古い家。今にもマックロクロスケが飛び出してきそうな雰囲気ではあるが、出てきたのはオオゲジ(ゲジゲジのでかいやつ)だった。

 ややあって、島の森の中を歩き回るハメになるのですが、何者かに見られているような錯覚に陥る。赤外線画像のようなフラッシュが織り交ぜられる絵は、もしや『プレデター』が登場するのか?それとも露出狂の変質者か?などとワクワクさせられるのですが、この不気味さはどこかで見たことある。そうだ、これはMナイト・シャマランの『ヴィレッジ』の雰囲気だ!オープニングでもサブリミナルっぽい挿し込みがあったし、正体のわからぬモノに怯えさせられるテクニックは『ヴィレッジ』そのもの。堤監督は和製シャマランになったのだと感じたのです。こうなったら、シャマラン作品との共通点を探すことに集中してしまうという悪い性格が・・・ここは『サイン』に似ている、ここは『アンブレイカブル』に、などと考えていると・・・あっ。監督のカメオ出演はないのか?

 映像はとにかく綺麗。これには驚いた。ストーリー、演技などのマイナス部分を十分に補ってくれる。また、音響効果がとてもよかった。サイレンが鳴ると頭の中にゲジゲジの血流が駆け巡るかのような気分にさせられました。そしてクライマックスの鉄塔のシーン。つい思い出してしまうのは『クライモリ』や『父、帰る』。ゾンビやら江戸川乱歩やら、ホラー要素たっぷりの上に、バミューダ・トライアングルやら人魚伝説やら不老不死伝説といった『ルパン三世』に使われるようなネタまでてんこ盛り。お腹いっぱいになって、恐怖感やインパクトは全て忘れてしまいそうです・・・

 エンドクレジットにも登場した八丈島の昆虫たち。お疲れ様でした。

〈2006年映画館にて〉

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kossy
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