劇場公開日 2011年10月15日

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「命のはかなさ」一命 未散さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0命のはかなさ

2011年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

これがリメイク版とは知りませんでした。廃藩になった浪人の貧しさ、哀しいくらいのもです。満島ひかりがおさえた演技で光ってました。狂言切腹で家族を救おうとした瑛太演じる浪人が武士の誇りの刀を使わず、木刀で切腹するシーンは凄まじいものがありました。娘婿のあだ討ちの為、海老蔵が切腹を願い出るシーンは落ち着いて威厳がありました。結局サムライは辱めを受ければ切腹しなければならない哀しさが、髷を切られた三人のサムライにもありました。この不条理の世界をカンヌ映画祭の審査員は理解できたでしょうか?

未散