ダークナイト ライジングのレビュー・感想・評価
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ブルース・ウェインは苦悩から解放されたのか?
本作は公開してすぐに観たのに、なかなかレビューが書けずにいた。その理由に、本作が奥の深い難しい作品だったということと、自分の中で消化するのに時間がかかったということ(理解力の無さが情けない)。そしてやっと何となく見えてきた。
ブルース・ウェインを今まで苦しめてきたもの、またはクリストファー・ノーラン監督が『バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト・ライジング』三部作を通して問いかけてきたもの、それは正義とは何か?正義の執行とは何か?ということだ。
バットマンのしていることは個人的な正義感でしかなく、暴力で成敗する権限などないのだ。そのバットマンは「警察に任せては」と言うアルフレッドの忠告や「通報しないの?」と言ったセリーナの声を無視した。バットマン自身に特殊な能力はない。あるのは真っ直ぐな正義感と潤沢な資金である。そんなバットマンに警察以上の権限などないのだ。正義の執行として暴力が許されているのは警察だけだ。しかしその警察組織が機能しなかったら?又は指示がないと動けないとしたら?確かに暴力は暴力しか生まない。しかし正義のために立ち上がることは誰にでも出来るのではないか。「バットマンには誰でもなれる」ブルース・ウェインが言ったのはそういうことなのだろう。そして市民一人一人が正義のために立ち上がればブルース・ウェインはバットマンの苦悩から解放されるのだ。
果たしてラストシーンのブルース・ウェインは苦悩から解放されたのだろうか?
良い三部作だったと思う。特に「ダークナイト」は名作だが、正直疲れる三部作でもあった。クリストファー・ノーラン監督独特の難しさがあると思う。
伝説の終わりに立ち会えたことに感謝!
素晴らしいの一言に尽きます。
まさに三部作のラストを飾るにふさわしい最終章だったと思います。
すでに劇場で7回見てきました。笑
1回目はラストで号泣し、エンドロール中放心。笑 2回目以降から、ようやく落ち着いて見られて、何度か見ているうちに自分なりの解釈がまとまってきました。
とにかく前二作を見てからの観賞をお奨めします。
特にビギンズは今作のストーリーに大いに絡んでくるので、是非。
伏線が回収されていく心地良さと、シリーズで見ている人にはわかる小ネタがたくさんあるので、是非そこを楽しんでもらいたいです。
Beginsで長い夜が始まり、デントが「夜明け前が最も暗い」と言っていたように前作が夜明け前であるならば、今作はまさに原題の通り、“Rises”でした。
前作と何かと比較されがちですが、ここで強調しておきたいのは、あくまでバットマン=ブルース・ウェインのストーリーなのだということ。
前作では、ゴッサムの正義の象徴であったハービー・デントがダークサイドに堕ちたことで、誰の心にも悪が潜んでいるのだということが証明された一方、バットマンがデントの罪を被ることで表面的にはジョーカーに勝ったのだという所で終わりました。
でもそれはあくまで勝ったかのように見せかけているだけであって、本質的には負けている。つまり、ジョーカーの一人勝ちであった訳ですよね。
今回はその“嘘”によって作られた勝利の下で、街は平和を取り戻したかのように見える、という所から始まります。
ジョーカーとの戦いの末、心身共に傷ついたブルースが、8年間の引きこもり生活を経て、再びバットマンとして立ち上がる…というのが今回のメインストーリーです。
悪役に関して言うならば、ジョーカーとベインってそもそも立ち位置が全然違うと思うんです。
ジョーカーはアナーキストで、ベインはテロリストなんですよね。
前者が純粋悪だとしたら、後者はベイン自身が言っているように必要悪な訳で。
ラグビーの試合会場が爆撃されて、ベイン率いるテロ組織に街が占拠されるシーンなんかは、実社会の武装勢力をそのまま描き出したようで、ジョーカーとは違った恐怖を感じました。
ベインはゴッサムの平和が嘘によって作られたものだということを明かし、街を権力者ではなく、民衆の手に取り戻そうと喚起する訳ですが、あながちベインの言っていることって間違っていないよなーとも思ってしまいました。
日頃、私たちの多くは社会に対して傍観者であると思うんです。街が無政府状態になった時に初めて、私たち自身も社会の構成員の一人であり、当事者であるのだと気付かされる。ベインの存在はそんな私たちへの警鐘であるかのようにも感じました。
そして、ベインにはブルースとある共通点があります。殺しや暴力はそれ自体は悪だけれども、ベインはある信念に基づいて行動しているんですよね。
そもそも正義とは、悪とは何か。バットマン自身もまた警察に追われる無法者であり、彼の行動や倫理観が100%正義であるとは言い切れないけれど、己の信念に従って行動している。目的や方向性は異なるけれど、二人の戦いは、いわば信念対信念の戦いなのだと思いました。だから今回、ベインとの直接対決でハイテク武器を一切使わず、殴り合いの肉弾戦なのも個人的には納得です。
バットマン復活に関しては、まずブルース登場のシーンから杖はついているし、引きこもりだから髭も伸び放題で、だいぶくたびれたなという印象から始まります。全身傷だらけで痛々しいし、肉体的な限界を感じさせます。
でも忍び寄る悪の気配に、立ち上がらずにはいられなかった。
今作では、もう一つの“嘘”、アルフレッドがレイチェルの手紙をブルースに渡さず燃やしていたということが明るみになります。バットマンとしてではなく、ブルース・ウェインとして生き、幸せを見つけてほしいと願うアルフレッドの願いもむなしく、ブルースはもう一度バットマンとして生きることを選んでしまう。二人の信頼関係は絶対に壊れないと思っていたのに、結果的にケンカ別れになってしまったのがすごく悲しかったです。正確には、自分がブルースの元を離れることで、気付いてほしかったというアルフレッドの愛情だったと思うんですけどね。大切な人を守るための嘘、というのもぐっと来ました。
キャットウーマンも劇中で言っていましたが、なぜバットマンとしてそこまでゴッサムのために戦う必要があるのかと疑問を持つ人もいると思うんですけど、レイチェルが言うように、きっと彼はもうバットマンこそが本当の顔になってしまったんだと思うんですよね。悲しい過去のトラウマから生涯逃げることはできず、どうしても悪を許せないと気付いた時から、ブルースはバットマンとして死ぬことを覚悟していたんじゃないかと。
それをベインも分かっていたから、ブルースを“奈落”に突き落とし、何もできないままゴッサムが破壊されていくのを眺めろという仕打ちを与えるのは本当に酷だなと思いました。
そこからブルースが這い上がり、ゴッサムへ戻るという展開はベタだけど、やっぱり感動。“人はなぜ落ちるのか?―這い上がるためだ”このフレーズが、結局このシリーズに一貫した根本的なテーマなんですよね。幼少期に穴に落ちたトラウマ、そこでコウモリに襲われた恐怖、両親の死への罪悪感、恐怖の克服と悪に対する憎悪。そこから全てが始まり、再び這い上がる、まさしく“Rises”なのだと思うと感動もひとしお。
バットマンが街に戻り、バットマークが浮かび上がるシーンは本当に感動して、鳥肌立ちまくりでした。
ラストの展開は、やはりノーラン監督らしく一筋縄で終わらない所が素敵。…なんですが、いくつか腑に落ちない点も。。黒幕に関しては、展開は良いんだけど動機がちょっと弱いかな?と思ってしまったので、もう少し強い理由付けや説明が欲しかったかなー、というのが正直な所。ベインも散々引っ張ってきたのに、あっさりキャットウーマンに倒されちゃうし!せめてバットマンに倒してもらいたかったなー…。あと核爆弾っていう設定も日本人的には配慮が欲しかったかな、と思ってしまいました。
とはいえ、今回から新たに登場した人物だけでも4人いて、これだけのストーリーを完結させるのに、説明不足になってしまうのは仕方ないかなとも思いました。ただでさえ160分超とかなり長い上映時間だし、全てを語り切るのは無理でしょう。
ということで、きっと私たちが見ていない所で、一悶着あったんだなと勝手に都合良く解釈することにしました。笑
だって、本当に大好きなシリーズだから、本当はなるべく作品の粗とか言いたくないんですよ!笑
でも前2作に劣らず大好きなシーンが今作にはたくさんありました。
印象に残ったのは、ラストの方でミランダが言った「この街に罪のない人なんている?」という台詞。
善と悪について、このシリーズでは散々問題提起されてきたけど、ジョーカーではないけど、結局の所、善と悪は不可分で誰もが両者を持ちあわせているんじゃないかと思うんですよね。
警察本部長として犯罪を取り締まるゴードン。彼自身も部下にヒーローだ、なんて言われるけど、市民に嘘を付いてデントをヒーローに仕立て上げてきた訳ですよね。その嘘が明るみに出て、ゴードンも責められるけど、彼のやってきたことが正しいと言えるのかどうかはわからない。でも、彼は自分のやるべきことを見据えていて、占拠されたゴッサムでテロリストに怯まず、爆弾の解除に奔走する。ゴードン、ベインに撃たれて入院していたのに、本当に頑張っていました。爆発が近いのに、家にこもる副本部長に職務を全うしろと喝を入れに行くシーンで、ゴードンの警察官としての信念が垣間見えて良かったです。
その副本部長もまた、ビルに浮かび上がるバットマークに希望を見出し、警察服に身を包んで警官の陣頭指揮を取って戦い、最後には殉死してしまう所なんかもすごく好きです。
そしてキャットウーマンも、女怪盗で過去に散々罪を犯してきて、「一度悪に染まったら抜け出せないの」なんて言っているけど、本当は過去の自分から抜け出したくて、犯罪歴を消すソフトを手に入れるのに必死になっていたりする。心根は悪くなくて、バットマンに協力を求められても、「終わったら逃げるわよ」とか言っておきながら、戻ってきちゃうんですよね。
ゴッサム市民も、今までデント殺しだとか言ってバットマンを責めてきたのに、いざ街がピンチの時にバットマンが戻ってきたらいきなり歓迎ムードになっていて、どんだけ身勝手やねん、とか思ってしまったり。笑
そんな風に、誰もが大なり小なり罪を犯しているけれど、信念に従って生きるべきだというのがこの作品のメッセージなのかなと思いました。
ラスト、バットマンの自己犠牲は、己の信念に従って生きた一人の人間の姿として、ただただ素直に格好良かったです。
でもブルース・ウェインとしての人生を思うと悲しくもなり、涙しました。
ゴードンに「ヒーローはどこにでもいる。少年の肩にコートをかけ、世界の終わりじゃないと慰めるような男だ」と言って、「…ブルース・ウェイン?」とゴードンが正体に気付くシーン、大好きです。ブルースにとっては、ゴードンがヒーローだったんだなーとか、二人の関係性がすごく好きで、最後の最後に正体がわかって、少し報われた気がしました。
だってその後にブレイクが「街を救ったヒーローの名前を誰も知らないなんて理不尽すぎる」なんて言っていたけど、まさにその通りだよー!と思って。笑でも信頼していた人だけにでも正体がわかって良かった、なんて思って泣きました。
それから、ブルースのお葬式の参列者が4人しかいなかったのと、(あれだけの大富豪で有名人だったのに)墓石が3つ並んでいて、アルフレッドが「お守りできず申し訳ありません」と言って泣くシーン、号泣です。マイケル・ケインの演技の素晴らしさ!涙を誘います…。
最後、ジョセフ・ゴードン・レヴィット演じるブレイク刑事の本名が実は「ロビン」で、後を継ぐという演出がニクイですね!ブルースと同じく孤児だという点も、共通点があり良いです。そして最後の最後に、ブルースは生きていた!?と希望がある形で終わるのも良かった。この結末は監督からファンへのプレゼントだと思っています。
総じて言うと、“ブルース・ウェインの物語”として、非常に納得行く内容で、このシリーズの大ファンとしてもたいへん満足でした。
大好きなクリスチャン・ベールやゲイリー・オールドマンはさることながら、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンら大御所の演技も相変わらず素晴らしいし、ベイン役のトム・ハーディも体作りが凄まじく、インセプションとは全く違う印象で驚きました。ベインの喋り方、なんか好きです。笑
アン・ハサウェイ演じるキャットウーマンは、不二子ちゃん的なポジションで、セクシーでかわいくてとっても素敵でした。バットマンと並んだ時の画や、二人のツンデレな関係性も好きです。笑
ジョセフ・ゴードン・レヴィットのブレイク刑事も若くて正義感が強くて、がんばれー!と応援したくなる役どころでしたね。良い役もらえたね!と言いたくなった^^
マリオン・コティヤールは死に方下手すぎませんか…?笑 でもあの美貌はさすが!ブルースも騙されちゃいますよね。笑
更にはCGを極力使わないアクションシーンの迫力や映像美に、ハンス・ジマーの音楽が更にムードを高めていて、それだけでも劇場まで足を運ぶ価値があると思います。あの非常事態感(笑)もワクワクするし!
好きな所を挙げ出したらキリがないけど、何よりも一流のキャスト、スタッフが集結して、妥協せずに本気の作品を作ろうとしているのが、画面から感じ取れるから、大好きなんです。上映終了後に、客席から拍手が起こったのも感動的でした。
賛否両論あるけれど、私はこの時代に生まれて、こんなに大好きな作品に出会えたことにとにかく感謝です。このシリーズに携わった全ての方に拍手。たくさんの興奮と感動をありがとう!!これからもずっとずっと大好きです。
監督の力量
こんにちは(いま、8月14日5:15頃です)
フジロックで封切りに行けず、オリンピックで見に行くのが遅れてしまった。2週間以上レビューが遅れるなんて、久しぶりです。
この映画、まず、コロラド中乱射事件に触れない訳にはいかない。
映画が持っているリアルさと同時に、映画とは作り物であることを確認したい。
でも、作り物であるからこそ、よりリアルな描写が必要で、
その意味で、前作のジョーカーは(ヒースの死も含めて)僕たちのとなりに存在するものとなった。だからといって犯人を肯定する物ではないが。
そんな意識にもさせた前作と比べてどうなんだろう?
というプレッシャーはノーラン監督にはあったと思われるのだが。
その課題は見事にクリアされたといっていいだろう。
登場する人物たちが全員、生かされているのだ。
特にベインは、プロレスのロードウォリアーズみたいで、底のしれない存在感を漂わせていたし、キャットウーマンのアンハサウェイも彼女のがらっパチにして、キッチュな個性をうまく引き出していた。
ストーリーも、地獄からの脱出劇
核融合炉心の恐怖から脱出劇
分・秒を争う脱出劇
古代・現代を問わず、ありったけのものを盛り込んだストーリー。
それをひとつに集約して見せつけて緩むことがなかった。
もちろん、その映像は一種のエクスタシーを感じさせるものだった。
見事だというしかないものだったと思う。
(僕は前作のほうが好きだけど)
良質な娯楽作
このシリーズ全然見てなくて、いきなりラストになる本作を見てしまいました。
それでも、おおよそ それまで起こったことが理解でき、十分に楽しめました。
長めの映画なのですが、ずっと緊張感が保たれていて、ダレるところが少なかった。
2点だけ不満を言わせてもらえば、殴り合いのシーンが長いこと(ハリウッド映画に良くあることですが)、一部シーンがカットされていること(メインストーリーに影響はないのですが、シーン間が飛んでる所があります)ですね。
後者は、上映時間の制限があるのは分かりますが、勿体無いと思います。
良かった
かっこよかった!まさかの主犯はあの女だった!というびっくりが凄かったです。なんか全体的にヒーローについて考えさせられたし、悲しい内容でした。こういう系の作品が好きな私は大満足でした
バットマン
アメリカ人は発想が卑近
この監督もアメリカンの例外ではなかった
バットマンは闇夜に活躍するという
ヒーローであることを忘れて
単なるハリウッド映画で三部作のラストにしてしまう
発想の貧弱さ
映像の重厚さがいけてるだけに
シナリオの劣悪さが残念
ダークナイトで終わりにしておけばよかった
ロボコップは1で終わりにしておけばよかった
マッドマックスは1で終わりにしておけばよかった
ロッキーは1で終わりにしておけばよかった
トランスフォーマーはミーガン・フォックスで終わりにしておけばよかった
とわけのわからない愚痴をこぼしたくなる
後味です。
まだまだ続くぞイイネ♪d('∀'o)
ベインのルックスの恐さと異常さが半端ない(((;゚д゚)))
トム・ハーディだと一見分かんない位に体を作り上げて、さらに目のみの演技で観客を持ってってしまうオォォー!!w(゚ロ゚)w
ただラストで真の黒幕が出てきてからはちょっとだらしない感じに映ってしまうのはどうかな~(;^ω^)
相変わらずクリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンはΣd(゚∀゚d)イカス!
長年無理をして悪党と戦ってきて、体にがたが来てしばらく引退してたのがベイン登場で無理を押してバットマンに復帰するも、キャットウーマンという相棒がいるためカバーできるとう流れは上手いな~( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
今回のキャットウーマンも前作と違って「ミャ~オ」とか言わないところも(・∀・)イイ!!
前回の『ダークナイト』が重厚過ぎ、哲学的過ぎて俺はちょっと食傷気味だったけど、今回は最初の『バットマンビギンズ』に似た軽めの雰囲気で、ヒーローものの原点に戻ったような悪を倒すストーリーになってるのも俺は良かったヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
何しろヒース・レジャーのジョーカーが完全に他のキャラを食ってたからな~(;^ω^)
映画冒頭で飛行機を墜落させて、血液を抜き取って入れ替えるだけで偽装できるのか?とか
幽閉されたところでロープがぶら下がってるんだからそれを上れば簡単に出られるんじゃねえの?とか
背骨を折られたのに整体して簡単に治るのか?とか
中性子爆弾って海に落とせば大丈夫なのか?とか
色々と突っ込みどころはあるが・・・
2時間半もある長い映画だけど、時間の長さを感じさせない面白い映画に仕上がってると思うワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
何より俺が一番良かったのがジョセフ・ゴードン・レヴィットヽ( ´ー`)ノ
バットマンに「だったらお前もマスクを被って・・・」と言われるシーンで「もしかしてこのキャラは・・・」と思って
クライマックスで警察手帳を川に投げ捨てるシーンで「絶対そうだ!!!」と確信して
大落ちでブルースの荷物を受け取りに行って名前を呼ばれて・・・
キタ━━━━(*゚∀゚*)━━━━!!
ってなりました。
まだまだ続くぜ(´ー+`)キラッ
というノーラン監督の顔が目に浮かぶよう(・∀・)イイ!!
でもそこまで複線を張るなら、変身した格好も見たかったな~プリ(*`З´*)プリ
次の主役はレヴィットだ(`・д・´)9m ビシッ!!
もし次回もやるなら、ポイズンアイビーとかペンギンとかミスターフリーズとかリドラーとかクレイフェイスとかも登場させて( ゚д゚)ホスィ...
そして当然キャットウーマンも(・∀・)
確かにこの流れなら「ダークナイトライジング」ですな(∩´∀`)∩
締めくくりとしては一番いい形なんじゃあないですかね(≧▽≦)
バットマンは努力の人?
この手のものは、子供向きと思い見てませんでした。最終章と言う事で見に行きました。悪の一味の一言で、世間が恐怖政治化した中で、バットマンは立ち向かえなくて、地下に押し込まれ体力を回復して行き、地上へ這い上がる努力をする。スーパーマンでなく、努力の人。後半からはスーパーマン、アン・ハサウエイはかっこ良かった。最後は何か物悲しいヒーローだと思いました。
もっとライジングに感動を!
劇場映画をIMAXシアターで観るのはこの「ダークナイト・ライジング」が初めて。アクションのほとんどがIMAXで撮影された事もあるが、高い入場料に見合った期待があったからだ。
まずは2時間45分の上映時間を見終わると、そんなに長かったの?と思うほど、その内容の濃さに圧倒されっ放しだった。
ノーラン版のバットマンの特徴は善と悪を哲学的に描いている事だ。
それが炸裂したのが前作の「ダークナイト」で、映画史に残る傑作となった。
「ダークナイト・ライジング」は一作目の「バットマン・ビギンズ」の直接の続編であり、今回の敵はそれとほぼ同じ。
理想の世界があり、信念がある。そのために破壊行為がある。大胆に言ってしまえば、大日本帝国における大東亜戦争と同じ理屈が敵側にある。
しかしバットマンはすでに一作目でその悪の思想から卒業しているのである。戦いに躊躇う事はない。
ここでの試練は再びバットマンとして登場する事であり、それが見せ場にもなっている。だが、え?と言うくらい簡単に復活してしまうのだ。それが前半と後半に2回あるのだが、特に2回目はベインが思わず「信じられねー!」と叫ぶのに、思わず共感してしまった。
ヒーローの復活は圧倒的感動をもって描かれなければいけないのに、それが弱い。この映画の欠点になってしまった。
しかしゴッサムシティを取り巻く、私利私欲と善と悪とが渦巻く人間関係は個性的キャラと合間ってドラマを存分に楽しめるし、アクションは物語としてのアクションであり迫力満点である。ワンシーンワンカットたりとも無駄がない。
これだけ緻密に真面目に作られているのに、誰だかよく分からねえジジイのパンチ一発でね〜、とやっぱり思ってしまう(言ってしまった)。
やはりライジングするためにはもうひと工夫欲しかったのが本当に悔やまれる。
それさえ決まれば、この三作目も傑作になっていたかもなのに。
善と悪に、きっちり二分できない人間。
クリストファー・ノーラン監督の実写版3部作の最終章。
「バットマンビギンズ」「ダークナイト」の前2作を復習してから、見れば良かった。
そうすれば、「あ~、こんなことがあったな~」という場面などが良くわかり、作品にもっとのめりこめただろうな。
監督が脚本も書いたということで、色々なエピソードが伏線となって、作品に力が増す。
圧倒的な映像も良かった。
ベイン役のトム・ハーディは、常に異様なマスクを装着していて、目だけの演技となったけれど、容赦ない悪者ぶりが良かった。
素顔を一瞬だけ見せるのだけど、その優しい目が印象的だった。
新顔のジョゼフとアン・ハサウェイも良い。
もちろん、モーガン・フリーマンとマイケル・ケインとゲイリー。オールドマンもね。
あっ、クリスチャン・ベールも。彼がいるからこそのバットマン。
複雑な過去を持つ登場人物たち。
善と悪に、きっちり二分できない人間。
そんな人間たちの心の闇に入り、心情をえぐる。
監督は、「インセプション」でもそうだったけれど、闇のように暗い影を描くのがとても上手だ。
ラストの展開は好き。
そうか・・・そう繋がるか・・・
タンブラーが・・・
IMAXによる画力はやはりすばらしい
オープニングは前作同様、空いた口が塞がらない程惹きつけられた
前作の話題はやはりジョーカーだが、タンブラーの存在感にも圧倒された
おそらくそれは、実写からもたらされるリアリティであろう
だからこそ、実写にこだわったのだ
これを超える事は出来るのであろうか・・・
結果は「不可能」だった
タンブラー以上の物は実写では不可能だからだろう
確かに能力的に凌駕し、ラストのために必要なのは「飛行」である
しかし、そのためには、ほぼCGで描く必要があった
難しい決断だったと思われるが、残念である
そして、タンブラーの量産にもショックを受けた
唯一無二のタンブラーが何台も敵の手に
しかも、たいした活躍もせずに、ポッドの一撃のもとに
次々と破壊されていく様を見て、涙すら流しそうになった
そこまで落とすか
確かにキャットウーマンとポッドの組み合わせはたまらないものがありますけど
結局これが作りたかったんでしょ。
正直、前作はジョーカーは評価したけど
トゥーフェイスやシナリオがToo Muchで
食傷気味だったんですが、今回は違います。
ティム・バートンのゴッサムシティとは違うリアルな
街にただマスクをかぶっただけの悪役ベインが
絶妙にマッチ。
マスクのベインはかなり怖く
バットマンを肉体的に破壊します。
この辺はヒーロー物であっても関係なし。
ベインは特殊能力があるわけではなく
ひたすら殴るだけです。
これが余計に怖い。
単純ですが観ている人を絶望に陥れる
リアルな戦闘です。
悪役としては十分です。
キャットウーマンも控えめでよかったです。
見た目が重そうな(失礼)アン・ハサウェイは
やめて欲しかったんですが、結構シェイプアップして
動きにもキレがありました。
「ミャーオ」とかも言わないし、セーフです。
シナリオはベインによって恐怖支配された市民が
暴徒になって権力者側の人間を裁判にかけるあたりも
今のアメリカ(世界)の富の集中に対する
不満を反映してそれなりに納得できる展開です。
ラストの中性子爆弾を海に持っていけばセーフなのは
本当かよ、って感じはしましたが、そこは目をつぶりましょう。
絶望と救い。簡単な内容ながら徹底的にリアルに
決してリアルじゃないんだけどリアルに。
3時間は結構あっという間です。
1作目とのつながりも、3作目のほうが感じましたし
ノーラン監督のリアル路線の集大成として十分満足です。
ただ、ロビンは着替えたところを観たかったな・・・。
着地点は非常に買う
念のため、「ビギンズ」と「ダ-クナイト」を観なおした。
誰もあんまり言わないけど、「ビギンズ」はヒーロー誕生秘話としては、かなりつまらない部類に入る。他のどのヒーローものよりもはるかにコスプレしてヒーローとなり、町を救う動機が弱いのだ。
そしてもっと誰も言わないのが、「ダークナイト」が傑作と言っている人のその理由。
「ダークナイト」は「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のように、主人公が打ちのめされ、退いていくところで終わる。こういうの、好きな人多いよな。
正直、傑作扱いはそれだけ、のような気もするが。
「ダークナイト」の敵ジョーカーは存在はカオスそのものだが、ずいぶん用意周到なカオスで、そのため脚本はカオスしまくりでびっくり。
なぜかみんなそこに目をつぶりたがる。
ノーランの雰囲気がみんな大好きなんだねええ。
それはおいといて、ジョーカーはバットマンがいて、初めて自分が完成する、といったが、それはどんなに信念をもっても対峙すればするほど、混沌がそれを飲み込む、ということだ。信念あるものと信念なき悪とは勝負にならず、バットマンは退くしかないのだ。
しかしこのときのバットマンにそこまでの街を救う信念があったかどうかは、やはりはっきりしない。このへんは「ビギンズ」の責は大きい。そして本作にそのテーマを持ってくるのだから、さらに残念な思いがした。
とにかく「ダークナイト」はバットマンに退いてもらうための映画。
今回の「ライジング」は邦題、原題ともかく「退いた」から「前に出てもらう」話だ。もっというとてめえのケツはてめえでふけ、という話でもある。
あのときは信念は全て敵の手のひらで踊らされただけかもしれない。しかし、それでも「信念を持って、自分でケリをつけろ」という話なのだ。
だからこそ、本作の敵はオチも含め、まさに「信念ある敵」である。
バットマンは立ち上がらなくてはならないのだから、信念をもつ敵でないといけないのだ。
今回その信念を取り戻す。バットマン、ゴードン、そして市民、警察隊。
例え「穴」という笑ける展開があっても、それはそれでよし。ラストの自己犠牲っぽいのとかも、まあよいよい。
作り手はアメリカの向かう姿を一つの思いとして、本作のバットマンに投影したのかもしれないね。
オレはそうした本作自体のブレない着地点については、大いに共感を憶える。むしろカオスを描きたいがために、その有り得ない展開を無理やり詰め込んだ「ダークナイト」よりかはまっすぐな本作のほうがオレは好意的にみる。
ほかその1
とはいっても相変わらず、長い上映時間にうざい演出とうざいジマーの低重音。
ほかその2
キャットウーマンはバットポッドを乗り回したり、バットマンを騙したり、峰不二子ぽくてかっこいい。でもどうせなら、目を見せる扮装のほうがいいなあ。
ほか3
ファンじゃないんで、ラストは特に感動しない。
しかし遺志(意思)を継ぐもの、信念を受け継ぐもの、としてあの演出はやはりグッとくるねえ。
楽しめはしたけど・・・・
傑作ダークナイトの続編ということで、期待値MAXでIMAXシアターに行ってきたのですが、総評すると期待はずれ。脚本が杜撰でどうにも話しに入り込めませんでした。
深刻ぶってるだけで、実際はぜんぜんリアルじゃない荒唐無稽な話だよねーってのは前作でも言えることではあるのですが、前作は説得力のあるはったりが抜群にきいていました。
脚本だって完璧!なんて言えるものではなかったですが、ヴィランがジョーカー(何をやってもおかしくない脚本的に反則キャラ)でしたし、細かい演出が秀逸だったこともあり、上手いこと誤魔化されて心地よい「リアルっぽいヒーロー映画」を楽しむことができました。
一方今作。
まずはヴィラン。ジョーカーの後釜ということで大いに不安だったんですが、ベインはいい意味で期待を裏切ってくれました。
頭脳+筋肉で、バットマンは直接対決でも間接的にも徹底的に痛めつけられます。ゴッサムの支配が完了したあたりの絶望感は凄いものがありました。真っ向勝負でバットマンをねじ伏せてくるその姿はラスボスに相応なものだったのですが・・。
その分最後の唐突などんでん返しは本当に最悪でした。このおかげで脚本の整合性もめちゃめちゃ。
複線を積み重ねて積み重ねて最後にやられた!ってなるものじゃないと駄目とは言いませんが、どんでん返し前の描写どころか、後の描写ですらひたすら薄い。
脚本として最後に思いたから何となく付け加えてみました以上のものが感じられませんでした。
このおかげでベインは小物化しちゃいましたし、一気に白けてしまいました。ただ、自分は「ビギンズ」未見なので見たら大きく感じ方が変わるのかも知れません。
他にも粗さが目立ちました。一番気になったのがベインの「この平和は嘘の上のものだったんだぜ!」演説のあたり。仮にもベインはテロリストの極悪人です。いくら民衆が流されやすいって言ったって、下層階級の人間の鬱憤がたまっていたって、あんなに全力でヒャッハーしないでしょうよ。
そして、最大のクライマックスといっていいバットマン&警官隊 VS ベイン軍団の大激突。
ショットガンだの拳銃だのでフル武装しているプロ集団同士の戦闘は!・・・・・・・正面から全員で突撃してステゴロ。
いやー爆笑しました。でもここのバットマンリベンジマッチは素直に燃えたので良しとしておきます。
ここまで不満ばっかりタラタラ言ってきましたが、楽しめなかったわけではありません。正直バットポッドの横回転を大画面で見ただけで元取った!って思いましたし、予算かかってるだけあって映像はド迫力でした。包囲したとおもったらザ・バットで空飛んで逃げられて警察ポカーンなシーンとかもう最高です。
アクションシーンがとにかく多く、エンタメ分だけで十分おなかいっぱいになれました。脚本さえ気にしなければ、ポップコーンムービーとして秀逸な出来だったと思います。あと、最高なセリーヌカイルは最高にセクシーでキュートで最高です。本当にありがとうございます。
しかし、ノーランバットマンの集大成としては、エンタメだけでは大いに不満なのです。個人的にはあの「リアルっぽいヒーロー映画」が見たかった。ノーランに騙されて世界観に没入したかった。
この長時間を苦も無く見ることはできましたし、満足度は4点つけてもいいくらいなのですが、心情的に-2して2点ってことで。
スポーツカーではない
昔、徳大寺有恒がホンダのNSXはフェラーリと違って死の香りがしないからスポーツカーではない、ってなことを言ってたけど、そんな感じ。
色気がないよね。
酷評も見受けられるけど、映画を芸術ととらえるならば、確かに本作はスカスカかもしれない。しかし、鑑賞中の時間を楽しく過ごすという娯楽作品としては出来がいいと思う。
この監督の仕事ってこんなもんだと思うよ。ってか、前作が異常w
どうしても前作と比較しちゃうけど…
前作よりもかなりアクション方面に振っていて、その分描写が浅くなった部分もところどころ気になったかな。
ただストーリーの性質上、前回はバットマンとジョーカーっていう対象的な2人の戦いだったのに対して、今回戦うのはバットマンとベインだけではなく、スケールもかなり大きくなっているので、仕方ないかなと思ったりもする。そういった意味ではボリューム感はすごくあるし見応えのある作品だし、話の運び方というか盛り上げ方もやっぱりさすが。
特筆すべき点はやっぱりベインの存在感かなぁ。カメラもベインの存在を大きく見せるために使ってるし、スタジアムのシーンやその後も強い存在感を放ってる。前作のジョーカーといい、ホントに悪役の描き方はすごいと思う。ただそれだけに内面がもうちょっと見えてれば…っていうもったいなく思う部分もあり。
評価はすごくわれてるけど個人的にはすごく好きな作品だな。BD出たら買お
……タイトルは原題のままでよかったと思うんだけどなぁ
キャラクターの不在
パニック映画の構成。
バットマンのキャラである必要があまり感じられません。
それだけキャラに頼らないよく出来た脚本ともいえますが、少しはバットマンらしさが欲しかった。
蝙蝠の動きはどこへ。
アクションは前作と比べると軽快さを感じさせず、重く空振る拳はバットマン自体の加齢を思わせる。
バットマンは裏切られてばかりです。
こんなに町に全てを捧げる献身も誰にも省みられない、悪し様にいう人までいる。
なのに、どうして?と問いたくなります。
そんなにまでする必要はあるのだろうか?と。
しかし前作を視聴した方なら解るはず。
全てを捧げたからこそ、全てを捧げてしまったからこそ、今更否定できない。
今までやって来た事を無意味には出来ない。
彼には努力を重ね続ける必要がある。
逸れを踏まえて見ると泣けてきます。
こんなに彼が守ろうとしても、彼等は返すものを持たず、また返そうともしないのです。
執事の自分の人生を見つけて欲しいという気持ちが良くわかります。
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