劇場公開日 2011年4月30日

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「現実社会でも起こり得そうな恐怖と言うよりブラック・コメディ」アバター 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5現実社会でも起こり得そうな恐怖と言うよりブラック・コメディ

2015年4月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

萌える

地味な女子高生・道子は、学園の女王的存在の妙子に強制的に人気のSNSサイトに入会させられる。初めは興味無かったものの、どんどん自身のアバターに固執していき、やがてアバターを美しく着飾る事で学園の女王に登り詰め、遂には殺人まで…。

「リアル鬼ごっこ」で知られる山田悠介の小説の映画化なので、若者向け。
携帯やネット依存、課金の為に犯罪に手を染めるなどは実際にある問題だが、アバターに支配された学園とかアバターを崇拝する現実のカルトサークルだとか、どうもリアリティに欠ける。
客観的に見れば馬鹿みたいな話。実際に起こり得そうな恐怖…はまるでなく、現実社会の問題を過剰に描いたブラック・コメディとして笑って見るのが一番。

ヒロインの復讐劇でもある。
学園の女王に登り詰め、復讐を遂げたヒロイン=橋本愛のクールビューティーさにゾクゾクする。
ブレイクして間もない頃の作品なので、最も美貌が輝いていた時。
それ故、いくら序盤で地味な役やっても違和感ありまくり(笑)

下剋上で奪った頂点の座は新たな下剋上で…。
ラストカットのヒロインの表情は、もはや依存中毒。
かく言う自分もモ○ゲーでアバターを着飾っているが、これと現実社会の境界線が分からぬほどのめり込む事は…まず無いな。

近大