津軽百年食堂のレビュー・感想・評価

メニュー

津軽百年食堂

劇場公開日 2011年4月2日
3件を表示 映画レビューを書く

俳優オリラジ、なかなかうぃ〜ね〜!

青森県弘前市を舞台に、父の入院をきっかけに実家の老舗食堂を継ぐ事になった若者の奮闘劇を、百年前の初代店主の姿と交互させて描く人情ドラマ。

オリエンタルラジオが映画初主演。
跡を継ぐ現代の4代目店主を藤森慎吾、初代店主を中田敦彦が演じる。
実質主人公の藤森が普段の“チャラ男キャラ”を封印してしっかり役者し、中田も明治男の雰囲気を出している。

これ見よがしに青森の名所が登場し、青森のご当地映画と言ってしまえばそれまでの事だが、根底にあるのが伝統と家族の物語。

父と喧嘩し実家を飛び出して東京でバルーンアートの職に就くも、同居女性に実家仕込みの津軽蕎麦を振る舞ったりと、実家への思いは強い。
戻って来て父と度々衝突しながらも、さくら祭で実家伝統の味を披露する。

その源は、初代店主から受け継いで来た伝統。
戦争の貧しい時代、腹を空かせた人々に振る舞った蕎麦の味。

公開直前にあの未曽有の震災に見舞われ、温かな作風が奇しくも復興エールに繋がった。

美味しい蕎麦が食べたい。

近大
近大さん / 2012年10月31日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  単純 幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 1 件)

津軽そばをもっと。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

名画座にて。

公開時に観たいなぁーと思っていた作品だった。が、
主演の二人がオリラジというのが、ちょっと鬼門だった^^;
せっかくの題材、俳優を使わなくていいのか?と思ったのだ。

予感は的中!?
良い悪いの問題でなく、どこをとっても中途半端なのである。
でもこれは二人だけの問題でなく、映画全体の構成が悪い。。
なぜこの食堂の話だけに絞って描かれなかったのだろう?
原作は分からないのだが、この食堂が百年食堂として四代続く
ことになる壮大な父子の話を、なんでこんなにゴチャゴチャと
他の話を絡ませ、織り交ぜ、テンコ盛りにしちゃったんだろうか。
とてつもなく勿体ない、せっかくの期待が出汁と流れてしまった。

現在を生きるのちの四代目(藤森)と初代(中田)の生き様が行き来
する冒頭の展開、分かり辛い描写や方言が多く、しかしながらその
風情は大切に描かれていると感じた。どんなに継ぎたくても先代が
認めてくれなければ(こういう展開は好き)、というジレンマと葛藤、
それが先代の思わぬ事故で店の存続危機を迎え、いよいよ息子の
お出まし!となるのだったが。。
頑固一徹な父・伊武雅刀がとてもいい。それだけに勿体ないのが
そば打ちや出汁へのこだわりなど、津軽そばにまつわるシーンが
あまりにも少なすぎること。なにを、どう、こだわっているのかが
全くこちら側に伝わってこないため、のちに息子の食堂に訪れた
東京からの客の暴言「こんなの、東京じゃ蕎麦とは言わねえよ!」に
対抗する息子とその友人の啖呵が、こちらの共感に繋がらないのだ。
そんなに自慢の蕎麦なら、もっとビシッと魅せてくれよ!というのが
津軽そばをまったく食べたことのない私が期待した最たるものになる。
もちろん鑑賞後に無性に蕎麦は食べたくなる。でも、食べるんなら
なにがなんでも津軽そば!!っていうところまでもっていって欲しい。
映画って、そういうものじゃないだろうか。

脇を飾るエピソードや、福田沙紀の演技は決して悪くない。
感動できるものもあるのだが、でもこの映画には蛇足に思えてくる。
先代から続く父と息子の一生懸命を主軸に、周囲の応援や協力を
添える描き方でじっくりと観てみたかった。あわよくば初代ももっと。
亡くなった祖母が想い遺したもの。その深さには感動できるのだから。

余談になるが、藤森の兄はイタリアンシェフなのらしい。
タモリ倶楽部でそう言っていた。彼も料理には興味があるようで、
普段お笑いで見せるチャラいイメージとはまったく違う印象を持った。
タモリは名シェフですから^^;その業を盗んで成長して下さいませ。

(興収の一部は震災復興にまわるのだそう。名画座ではダメかなぁ…)

ハチコ
ハチコさん / 2011年8月14日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  興奮 難しい 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする
  • 共感した! (共感した人 1 件)

今、だからこそ伝えたい

「恋する女たち」などの作品で知られる大森一樹監督が、お笑いコンビのオリエンタルラジオ、福田沙紀を主演に迎えて描く、群像劇。

東北人の気質は、質実剛健、素朴に無骨だという。多くを語らず、大事な言葉を丁寧に、簡潔に伝えることを是とする。穏やかな物腰の中に、燃え盛る情熱が見え隠れする。極めて一般的な意識をもってすれば、これに尽きると思う。

本作の舞台は、東北は青森県。作り手もまた、この作品を東北人気質の重ね合わせるように描こうとしたのだろうか。観客の想像力に委ねるような雰囲気重視の映像や、フェードアウトなどの余韻作りを巧みに拒絶した世界観。ここに見えてくるのは、伝えるべき熱き思いや暖かさを、素朴に、率直に主張しようとする無骨さと、純粋さ。その裏に見える優しき眼差しが、嬉しい。

撮影時には、現在東北地方が置かれている状況は全く想定できなかっただろう。しかし、まるで現状へと照らし合わせたように本作の軸となっているのは「力強く、支えあう人と人の絆」である。

言葉にするのは少々気恥ずかしくなるような、熱いテーマとなっているが、そこはキャスティングの妙。演技経験がそれほど多くない「オリエンタルラジオ」両者の力の抜けた魅力と、芯の強い親近感溢れる女性を演じさせたら右に出るもののいない福田沙紀の飾らない輝きが見事に溶け合い、劇的な人間の触れ合いを現実味を帯びたものに彩っている。

「大森食堂が舞台だから、受けてみました」と語る大森監督の軽快な指揮もまた、観客が抱え込んだ日々の緊張を柔らかくほぐしていく。気持ち良い開放感を生み出す、貴重な原動力だ。

本作の収益の一部は、東北地方に寄付されるという。観客はほっこりと暖かい希望に心満たされて、おまけに東北地方の復興にも貢献できる。こんな幸せな義援活動なら、快く手を貸してあげたくなる。今こそ、観たい一本だ。

ダックス奮闘{ふんとう}
ダックス奮闘{ふんとう}さん / 2011年5月9日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 1 件)

3件を表示

映画レビューを書く
このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

特別企画

Jobnavi