アレクサンドリア

劇場公開日:

アレクサンドリア

解説

オスカー女優のレイチェル・ワイズが、4世紀に実在した女性天文学者ヒュパティアを演じる伝記映画。「海を飛ぶ夢」(2005)のアレハンドロ・アメナーバル監督がメガホンをとる。舞台は激動のローマ帝国末期、エジプト・アレクサンドリア。明せきな頭脳をもった美しい女性天文学者ヒュパティアは、身分や立場にとらわれることなく、多くの弟子たちに熱心な講義を行っていた。しかし、科学を否定するキリスト教徒と学者たちの間で激しい対立が起こり、やがてその問題の矛先はヒュパティアに向けられてしまう。本国スペインでゴヤ賞7部門を受賞し、大ヒットを記録した。

2009年製作/127分/G/スペイン
原題:Agora
配給:ギャガ
劇場公開日:2011年3月5日

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映画レビュー

3.0宗教

2023年2月18日
PCから投稿

宗教の野蛮性や漫画「チ」を彷彿とさせる映画だった。
盲目的な信仰心によって文化や知識が喪失していくさまは愚かに感じた。

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asa89

4.0真実を見ようとする存在とそれを抹殺しようとする宗教的熱狂を文明都市アレキサンドリアを舞台にスケール大きく描いていた

2022年11月8日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD
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Kazu Ann

4.5衝撃のラスト。これはただのドラマではない

2020年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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りょう

4.5【キリスト教が多神教を含め、”異教”を制圧していく様を、天動説と地動説の論考も含め描き出したローマ帝国時代の歴史大作。】

2020年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

知的

■今作で、堪能したい所
 1.映画のスケール感の壮大さ
 ・リドリー・スコット監督か?と思った程の、西暦4世紀の人々(奴隷含む)の衣装、武具を含めた装飾品の数々。特に、アレクサンドリア図書館の内部の装飾の美しさには驚く。

 2.キリスト教徒たちの描き方
 ・多神教徒、及び後半はユダヤ教徒をも殺戮する姿。キリスト教は”他者に対して、寛容な宗教ではなかったか?
 キュリロスを筆頭に、キリスト教徒達の服装が基調が”黒”である部分も、当時の彼らの狂気性を漂わせている。
ーあれでは、現代の過激な一部の宗教を盲目的に信じ、他教徒を殺戮する人々と何ら変わらない・・。ー

 3.美しき哲学者で天文学に日々深い考察を続けるヒュパティア(レイチェル・ワイズ)を慕う人々の姿。
 ・ダオス(マックス・ミンゲラ) 奴隷という身分だが、ヒュパティアは”奴隷”扱いせず、彼も思慕を募らせていく姿。後にキリスト教に改宗していく苦悩する姿も見応えがある。
ー誰が、最後までヒュパティアの身を案じ、想い続けたのか・・・。-

 ・オレステス(オスカー・アイザック) 同じく、ヒュパティアに師事するが・・”君はさあ、長官にまで、出世したんだから、愛する女をキチンと守れよ!”と心中、激しく突っ込みながら鑑賞。
ーそれにしても、”平たい顔族”から見ると、オスカー・アイザックはこういう役があっているなあ・・。髭、濃いなあ・・。-

 ・テオン アレクサンドリア図書館長でヒュパティアの父だが、キリスト教徒に襲撃、簒奪され負傷。亡くなるシーンは描かれないが、歴史に翻弄される学者を好演。

■ヒュパティアの最期
 ・ちょっとなあ・・。史実なんだけれども・・。切ないなあ。
  テロップが出た時には、”美しき、レイチェル・ワイズに何してくれんだ!”と毒づいてしまった・・。

<アリストテレス、プトレマイオス、”回転円”、”楕円軌道”・・・。きちんと、ローマ帝国史(と、少しだけ天文学)を勉強しておいて良かった・・。大変面白かった作品。作品自体のスケール感の大きさに、お腹一杯である。
 けれども、鑑賞後は可成り、寂しい・・。
 ”宗教って何だろう。”という事を考えてしまう作品でもある。>

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NOBU
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