劇場公開日 2011年5月11日

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「"完璧"に取り憑かれた人間」ブラック・スワン Pegasusさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0"完璧"に取り憑かれた人間

2020年7月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

なんと言ってもナタリー・ポートマンの演技が素晴らしい!
ニナは黒鳥という役に入り込む為に精神的に追い詰められやがて幻想とリアルの区別がつかなくなる。
ドキュメンタリー風なカメラワークということもあり、ニナを演じるナタリーポートマンではなく、バレエをやっているニナという人物が主役の作品と錯覚してしまう。
それぐらいナタリーポートマンの演技は狂気と劣等感で満ちていて完全にニナになりきっていた。
と演技ばかり絶賛しているがもちろん作品も凄い!
バレエという「芸術」に、芸術の中の「官能」を足し、更に官能の中の「狂気」をとりいれ、さらに更に狂気の中の「幻想」ときた。
ニナが闇に堕ちていく様がリアルで怖いし、闇に堕ちてからの幻想で満ちた世界も怖い。
映画が音楽や演技、美術などが合わさった「総合芸術」なのだと改めて思わされた。

Pegasus