森崎書店の日々

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森崎書店の日々

解説

第3回ちよだ文学賞で大賞を受賞した八木沢里志の小説を、人気モデルの菊池亜希子主演で映画化。同じ職場の恋人から別の女性と結婚することを打ち明けられた貴子は、ショックのあまり会社を辞めてしまう。ある日、部屋に閉じこもってばかりいた彼女のもとに、本の街・神保町で古書店を営む叔父から連絡が入る。叔父のもとに身を寄せることになった貴子は、そこで出会った人々との交流を通し、大人の女性へと成長を遂げていく。

2010年製作/109分/G/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2010年10月23日

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(C)2010千代田区/「森崎書店の日々」製作委員会

映画レビュー

3.5☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 神保町を舞台にした1人の元OL...

2019年12月31日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

※ 鑑賞直後のメモから

神保町を舞台にした1人の元OLの成長物語。
原作は100ページ弱の中編でとても読み易く。すんなりと本の街の神保町の世界へと誘ってくれる。

かって寺山修司は、〝書を捨てよ町に出よう〟と語った。
映画館の椅子に座っているだけだったり。知識だけを頭に詰め込んでみたところで、実際に自分の眼で見、手で触り、耳で捉え、足で探した方が遥かに身につく…と。
しかしそれとて、ある程度の知識がなければ。見て、触れて、感じる事など出来ない。
それを最も簡単に吸収出来るのは、やはり活字媒体に他ならない。
でも、この物語の主人公である貴子は今時の女の子。
特に目標がある訳でもなく、漠然とし日々を毎日送っていた。

映画は原作にほぼ忠実に作られたいて。映画オリジナルと言える箇所は、数カ所の回想場面と。恋人に振られた主人公の貴子が、悔しさを噛み殺し回想するコインランドリーの場面。それと叔父役の内藤剛志が、喫茶店のマスター役のきたろうと昔話をする場面。
ひょっとしたら。内藤剛志が主人公の貴子役の菊池亜希子を、同じ喫茶店に連れ出し。彼女が昔の来店ノートを読む場面も映画オリジナルだったかも知れない。勿論原作でも、神保町界隈の描写はされるが。映画だとより詳しく路地裏等が描写され、世界一の書店街をアピールする。

その中でも、予想通りに谷口書店(映画書籍専門店)が映ると「やっぱり!」とばかりにニヤッとしてさそまう。
それと、もう1つ映画オリジナルと言える場面として。貴子が本の値段を決める場面が出て来る。
この場面こそは、「甘えてはいけない!自分は変わらなければいけないんだ!」…と。これまでの自分に決別する事を、自覚するきっかけに繋がっていた。

主演の菊池亜希子ちゃんは、大体原作のイメージに近い。
逆に内藤剛志が演じた叔父さんは、イメージはイメージが湧かなかったのだが。この人らしい誠実な面が強調され、段々と違和感がなくなり。きたろうと、常連役の話好きなおじさん役の岩松了は。原作を読んだ時には逆の配役でイメージしていたが、これも観ている内にやはり違和感がなくなって来た。
友達になる女子大生役として田中麗奈も出演していた。

大した盛り上がり等は皆無な内容なのだけど。最後には人と人との触れ合い優しさ等の暖かさに胸が詰まった。
日本映画の良心に溢れた作品だと思います。

2010年11月1日 シネセゾン渋谷

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松井の天井直撃ホームラン

3.0こんな古本屋さんで働いてみたい

2017年5月19日
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鑑賞方法:DVD/BD
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r!eco

4.0優しい映画でした、雰囲気的に好き

2017年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

私は特別本好きって訳ではないですが、これは本好きの方にはたまらない映画でしょうね、特に古本屋好きなら間違いなく見て損のない一本と言えるでしょう。
あの古本屋独特の香りが漂ってくるような、そんな雰囲気に満ち溢れた映画でしたからね。
ブック○フのような店と違って、昔からあるザ・古本屋、劇中の森崎書店もそうでしたが、何なんでしょうねぇ、あの一種独特の異世界とも言えるような空間は、最近はあまり本を読まなくなったせいか(映画にどっぷり嵌りすぎて)、ほとんど古本屋に通うこともなくなってしまいましたが、この映画を見ていたらまた久しぶりに古本屋で本を買いたくなってしまいましたよ。

私も主人公の貴子と同じで、一時期まで漫画と雑誌ぐらいしか本は読まなかったので、何気なく読んだ一冊から本の魅力に取り付かれていく様子には、思いっ切り共感することが出来ました。
先人の言葉って、ちょっと行き詰った時になんて特に心にスッ~と入って来たりするんですよね。
人生には、ちょっと立ち止まって先人の言葉に耳を傾ける時間も必要なのかもしれません。
読書は暇つぶし?時間を無駄にしてるだけ?そんなことはないですよね、想像力を養い、自分の中の世界を広げる貴重な時間です、私も一時期無性に本を読み耽っていた時代があったなと、懐かしい思いで一杯になりましたよ。

まあ時間はかなりゆったり流れる映画なんで、好みは相当分かれそうですが、早い時点でこれ好きかもと思えれば、その期待通りの満足感は得られる映画だと思います、逆に言えば早い時点でこれ微妙かもと思ってしまえば、劇的な展開はないのでずっと微妙なままかとも思いますが・・・まあ私は雰囲気的にかなり好きな映画でしたので、十分満足できましたけど。
貴子とサトル叔父さんの関係性も良かったなぁ、それほど親密な親戚でもなかったことから、微妙な距離感と壁がある、でもそこがいい、その距離感があったからこそ、親子では話せないようなことも話せて、貴子は前に進むことが出来たんじゃないかな。

貴子を演じた菊池亜希子はどちらかと言えば知的な雰囲気漂う女優さんだと思うので、若干ミスマッチだった気はしないでもないですが、でも地味美人なところは古本屋、いや神保町の雰囲気には抜群に合っていた印象です、むしろ友人役の田中麗奈の方が派手に見えたぐらいですもんね(笑)
サトル叔父さんの内藤剛志も、いい感じに普通のおじさんでした。
あの喫茶店も含めて、とにかく雰囲気的に好きな映画でしたね、そしてとても優しい映画でした。
しかし「あの男」は酷いな・・・。

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スペランカー

2.5自分で価値を作れる人間に。

2016年8月7日
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小手毬@
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