劇場公開日 2010年11月13日

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「渡辺貞夫が突如出現!驚いた」ふたたび swing me again kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0渡辺貞夫が突如出現!驚いた

2019年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ストーリーはとてもいいし、MINJIの歌うテーマ曲もいい。。ハンセン病について、かつて差別、迫害されていたこと。50年の年月という長さにしても、この病気に対する偏見のせいであり、政府の方策として隔離という手段をとっていたことが偏見に拍車をかけてしまったと思われる。2001年になって訴訟の原告全面勝訴。たしか、控訴しなかったことが小泉首相の唯一の功績だったはず(笑)。

 年寄りばかりのバンド演奏はかなり無理がある。吹き替えだということが見え見えなほど、合ってないのだ。唯一本物なのはナベサダだけ・・・当然か。

 こんなにいいストーリーなのに、余分な部分は多いし、足りないシーンもいっぱい。これがとても残念。中盤はロード・ムービー風だけど、車がオーバーヒートで壊れてしまうとか、味付け部分なんて要らないと思う反面、いきなりかつてのメンバーが集まってるのもボケ老人でベース弾きの犬塚弘には無理な話だ。そして、“絆”を大切にする割には家族の絆が見えてこない。長女の結婚が破談になりかけていたり、恋人から別れを切り出されたりした大翔(鈴木)にしても、なぜかクライマックスのライブではヨリを戻したようだった。細かな展開、それも大切な部分がカットされすぎているのだ。序盤の部分においても、貴島義雄(陣内孝則)の妻、律子(小手川裕子)が生きていた祖父さんの受け入れに反対していたのに、いつの間にか積極的になってたりする。あぁぁ、とても残念・・・

kossy