はさみ hasami

劇場公開日:2012年1月14日

解説・あらすじ

「大阪ハムレット」(08)で脚光を浴びた光石冨士朗監督が、理容美容専門学校を舞台に描く青春ドラマ。美容専門学校の教員・久沙江が、自信が持てずに不登校ぎみの学生、複雑な家庭環境に悩み授業に身が入らない学生など、さまざまな事情を抱えた未来の美容師たちと奮闘し、夢を追いかける姿を描く。主人公の新人教員役に池脇千鶴、学生に扮するのは「春との旅」の徳永えり、「十三人の刺客」の窪田正孝ら。

2010年製作/112分/G/日本
配給:アートポート
劇場公開日:2012年1月14日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1

(C) 2010「はさみ hasami」製作委員会

映画レビュー

3.0 技能を教える教員の矜持

2026年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

〈映画のことば〉
あのね、うちは普通の大学とは違うの。
働くために必要な技術を短期間で習得しなければならないの。
1日が1週間くらいに相当するの。
その中で、手を動かし続けないと駄目なの。

<映画のことば>
指を動かすの。
指を動かせば、いつか、はさみと一つになれる。
結果は、あとからついてくる。
技術って、そういうものなの。

専門学校の教員は、同じく「教員」ではあっても、飽くまでも自分自身の研究活動が主目的であって(大学に雇われて)学生に教えるのは、ライフワークならぬ「ライスワーク」に過ぎない大学の教員とは、また違った立場なのだろうと思いました。評論子は。

意欲も技術もありながら経済的な問題を抱えるいつ子、美容師を目指しながらも、家庭環境から意欲を出しきれていない洋平。そして、彼氏との関係に悩み、自分自身の立ち位置すら見失ってしまった弥生ー。

その意味で、「頑張る人、頑張りたい人。すべてに贈る応援歌」という本作のトレーラーのキャッチ・フレーズには、偽りはなかったものとも評論子は思いますし…。

そういう生徒たちを教え、導き、一人前の職人として育て上げようとする教員の側の意気込みというのか、覚悟というのか、むしろ、そちらの方を、主演の池脇千鶴が好演していたように、評論子には、思われました。

そこに、技能を教える学校の教員としての矜持を見いだしたのも、独り評論子だけではなかったこととも思います。

本作は、別作品『サンセット、サンライズ』では、すっかり年配になった池脇千鶴を観て、彼女の出演作としてずっとずっと以前に観ていたのを思い出し、再鑑賞したものでした。

往年の彼女のファンとしては、本作が彼女の出色の一本とも思います。

それや、これやの点もすべてひっくるめて、本作は佳作としての評価としておきたいと思います。

(追記)
「生まれたときは誰でも同じ
裸で産声あげるのに
子供の時からそれぞれに
違った道を歩き出す
私の力じゃ、どうにもできない」

このレビューのタイトルを、教員の「矜持」としました。

上掲は、そのことに関わり、本作を観終わって思い出した歌詞の一節です。

萩本欽一とのお笑いコンビ「コント55号」で国民的人気を集めた昭和を代表するコメディアンだった故・坂上二郎さんが「学校の先生」というタイトルで歌った曲の一部分になります。

学校の教室という狭い範囲内でしか子供たち(児童たち)に関わることのできないという教員の悲哀―。

洋平や弥生と接して、久沙江も、同じ感慨だったことと、評論子は思いました。

(追記)
本作では教員の久沙江も、生徒の弥生も、はさみの手入れをするシーンがありました。

久沙江が、かつての教え子から学恩に対する感謝の印として、はさみを手渡されるシーンもありました。

そして、竹下景子が演じる指導的な教員の築木が、はさみを使う手技のシーンもありました。

法律では「技術者、職人、労務者その他の主として自己の知的又は肉体的な労働により職業又は営業に従事する者…のその業務に欠くことができない器具」(民事執行法131条6項)は、借金の形(かた)として差し押さえることができないとされています(税金の滞納処分としての差押え禁止についても、同様の規定が、国税徴収法という法律にあります)。

債務者の生業の維持という趣旨から設けられた規定ですが。

理容師さん、美容師さんの「はさみ」も、「その業務に欠くことのできない器具」として、差押えが禁止され、裁判所の執行官も、税務署の国税徴収官(税務事務所・納税事務所の徴税吏員)も、これには手を出せないのだろうと思います。

けっこう感動的でもあった本作を観ながら、そんなつまらないことを考えてしまう評論子でもありました。

(追記)
本作で、築木がはさみを使う手技のシーンは、「はさみは、上が動く刃、下が受け止める刃」という彼女のセリフそのままの手技でした。

きっと、これが理美容の世界では正統なカットの手法=はさみの使い方なのでしょうけれども。

実際、作品でのこのシーンは、プロの理美容師の代演ではなく、竹下景子本人の演技だったのでしょうか。

ちょっと(とてもとても?)気になってしまった評論子でもありました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
talkie

3.5 よかったよ☺️

2018年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

強いインパクトはないが、小ぢんまり纏まったヒューマンドラマかな〰️
こんな世界もあるんだと知ることが出来たね😁

コメントする (0件)
共感した! 0件)
シゲドン

1.5 メリハリがない

2018年3月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
nu

4.0 理容・美容専門学校を舞台にした青春映画

2015年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

窪田理容美容専門学校全面協力だとか。ロケは中野区やし。
暖かい気持ちになる映画。
国家資格やのに国からのバックアップが少ないとか、知らなかったこと多し。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
公開しない