劇場公開日 2011年5月28日

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「沢田くん泣くしかないね」マイ・バック・ページ aceさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0沢田くん泣くしかないね

2011年6月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

梅山の正体は教室の議論で示されている。お前は何がやりたいのと問われて答えられない。
これはオレがつくったのだからオレについてこれない者は出ていけと言って、
けっきょく自分がでてしまった。
梅山は何をやりたいか分からないが、じっとしていることはできず、
何者かになりたくてただうごめいていた。
梅山には企画力があった。その企画力は何をやりたいかという本質がないため、
相手をだますために使われる。警察に捕まれば自分を正当化し、仲間に罪を押し付ける。
週刊東都表紙モデルの倉田は沢田に言う。
「この事件はイヤな感じがする。とてもイヤな感じがする」
沢田は先輩に「写真を警察に渡したら社会部を批判できなくなる」と言われ、
ニュースソースを警察に知らせず、有罪になり社をやめる。
数年後、ふと居酒屋にはいるとそこにはドヤで会ったタモツが居酒屋のおやじをやっていた。
沢田が取材のためにウソをついてもぐりこんだドヤで会ったタモツは、
今でも沢田をダチと思っている。
沢田はスクープが欲しくて梅山に振り回され、自分がだましたタモツは
今でもダチとして信用している。
それは泣くしかないよな。

ace