ガールフレンド・エクスペリエンス
劇場公開日:2010年7月3日
解説
「オーシャンズ11」「トラフィック」のアカデミー賞監督スティーブン・ソダーバーグが、主演に人気ポルノ女優サーシャ・グレイを迎えて製作した恋愛ドラマ。リーマン・ショック直後の08年秋のニューヨーク。エリート相手に恋人と過ごすようなひとときを提供し、1時間2000ドルを稼ぐ高級コールガールのチェルシーは、理解ある恋人クリスとともに充実した人生を送っていた。そんな彼女の前に心惹かれる男性客が現れ……。
2009年製作/77分/PG12/アメリカ
原題:The Girlfriend Experience
配給:東北新社
スタッフ・キャスト
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☆☆☆★★
※ 鑑賞直後のメモから
近年のソダーバーグの中では面白い部類だと思う。
高級娼婦とその彼氏。2人のナレーションから、 それぞれの上昇願望や、お互いに対する不満点等が炙り出される。
僅か77分ながら、全編ジグソーパズルのオンパレード。
とにかく、最初の会話が最後に関係していたり。その反対も有り…と、観ていて頭がこんがらがるのは間違いなし。
1度観ただけで全てを理科仕切れる人はおそらくいないんじゃなかろうか?
それぞれ、ソダーバーグお定まりの独り善がりな策にはなっていなかった。
あ?そうそう!この作品中で、ひょっとしてソダーバーグが1番訴えたかったのは。撮影当時の大統領選挙で、オバマ不支持を表明したかったからか?
2010年7月4日 シネマライズ up theater
ナオミ・ワッツを使った時もこんな感じの映画だった
全体的に生活感(ストーリーの展開がごくごく現実的・・主人公が30人の敵に囲まれても生き残るとか・・非現実的な演出がないという意味)
で映画を見ているんだと言って大手を振って見れる
AVという感じ
主演の女優の演技は
なんとも一本調子で
特には
歩き方がいつも同じでその歩き方が
自分に自信のない人間の歩き方で
役作りがまったくできていない
ただのAV女優のまま
人は精神状態が歩き方にでる
その時々の心の状態で歩き方を変えるくらいはしてほしい
アホ丸出しの歩きかたで残念な人だ
最近、日本でもAV女優のニュースが出ている
倒錯した心で大都会とネットに飲み込まれて
心を壊して、体を慰めてさまよう人々が
この映画を見て自己肯定するのかもしれない
どんな生き方をするにせよ
悔いのない人生を生きてほしい
この女優をはじめとして
世界で活躍するAVさんたちに
2011年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
凡人には意味不明。(←私のことです。)
ただ、アメリカポルノ女優 No.1が結構アッサリした可愛い子で
意外でした。
この映画のファンの方々には、こんな事しか書けないのが、申し訳ないですが…
もっと勉強しときます。
2011年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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「オーシャンズ」シリーズを手掛けているスティーブン・ソダーバーグ監督が、アメリカの人気女優サーシャ・グレイを主演に迎えて描く人間ドラマ。
暖房の設定温度を、1度から2度上げたくなる作品である。ばらばらに散りばめられた会話と情事の場面を、複雑に繋ぎ合わせて作られた本作。そこには温度が無い。人が人に認めてもらうために振るう力も、衝動も、情熱も無い。ただ、やり過ごす毎日があるだけだ。
お金、男女の関係、そして少しずつ衰えていく身体。全編に貫かれるのは永久不変とは無縁の、常に変化し続ける淡白な感覚。硬質な色で描かれていく世界で、主人公は静かに、それでも粘着に「変わらないもの」を追い求めていく。
観客は、この作品に入り込んでいくうちに自らの身体が冷えていくのを感じるはずだ。登場人物には憧れる要素が徹底的に排除されており、私達が毎日に感じている違和感、退屈を身にまとっている。だから、嫌になる、苦しくなる。全ての要素が、私達が目を背けている現実だから。
ラスト、主人公のコールガール「チェルシー」は、自らを指名してくれた一人のアラブ人らしい男性を、下着姿で優しく抱き締める。男は、息を荒げて彼女を抱き締め返す。とても、気持ちが良い場面である。冷淡な世界に、初めて熱が生まれている心地がするからだ。熱は、ときに面倒くさい。でも、愛しい、欲しい。観客は、その自らの心の声に気付かされる。
気分の良い映画ではない。安心して観賞できる親切な設計でもない。それでも、毎日に疲れた方には、ささやかな清涼剤になってくれるはずだ。やっぱり、熱のこもった世界が良いと、思わせてくれる一本である。