劇場公開日 2010年9月25日

「貞子ごっこ」君に届け kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0貞子ごっこ

2019年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ロングヘアーで目をギョロっとさせると、本当に貞子に見えてしまう。「3秒間目を合わせると呪われる」などと噂され、クラスの中でも嫌われ者だ。イジメをテーマにしているかと思ったけれど、かなりコメディタッチ。夏休みも間近になったとき、肝試し大会が開かれる。爽子は皆の役に立ちたいとお化け役を買って出る。

 新学期になると風早をはじめ、彼の幼なじみの吉田千鶴(蓮沸)、矢野あやね(夏菜)、真田龍(青山ハル)らが仲良くなる。しかし、クラスメートたちは吉田や矢野までにも悪い噂を広めたため、爽子は自ら遠ざかろうとする。ヤンキーだの淫乱だの酷い噂だった。自分が嫌われるのはいいけど、吉田、矢野が傷つくのは我慢できない。そんなことも爽子が女子トイレで噂を流すクラスメートたちと本音でぶつかったおかげで仲直りできた。

 最近のケータイ小説が元になってるストーリーよりもずっと純情路線で少女マンガチック。恋愛関係よりも友情を大切にしている。元々が別冊マーガレットの漫画だから当然だけど、どことなく時代にはマッチしていないほど。後半になると、中学時代から風早一途だった胡桃沢梅(桐谷美鈴)の登場で恋愛模様が明るみになってくるけど、中盤までの基本は友情。結構泣けるぞ。だけど、後半に入るとだめ。普通の恋愛がテーマの少女マンガだ・・・

kossy