劇場公開日 2011年9月10日

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「程々には楽しめたけど、成功作とは言い難いかな」グリーン・ランタン スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0程々には楽しめたけど、成功作とは言い難いかな

2017年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

まあまずまずは楽しめましたが、良くも悪くもまずまずとかそれなりには・・・な感じのヒーロー物でしたかね。
何せアメコミヒーロー物が乱発している昨今ですから、それらと比べるとどうしても印象には残り難いかなぁ。
ただ分かり易い話でしたし、ヒーロー物としては見た目に反してオーソドックス且つド定番なストーリー構成でしたので、間違いなく安心して楽しめる映画ではあったかと・・・だけに若干物足りなさも感じたりはしたのですが。
まあどことなく日本でもよく見かけるような特撮ヒーロー物っぽい雰囲気もあったりはしたので、基本嫌いでは無かったです。

ところでグリーン・ランタンって、主人公そのもののことなのかと思ったら、宇宙の平和を守る組織の名前だったんですね。
何かその時点でちょっと微妙(苦笑)
まあでもグリーン・ランタンの各人がそれぞれ活躍する映画なら、それはそれで浸透するのでしょうが、活動していたのは主人公のハル・ジョーダンぐらいで、後は添え物程度でしたからねぇ、宇宙規模なだけに面白そうな雰囲気のキャラもいましたけど、ほぼ活躍無しだったのは何か勿体なかったなぁ。
あまりヒットしなかったのも、見てみて妙に納得、最後に続編を匂わせてはいましたが、どうも無さそうな雰囲気ですね・・・リブートの話は出ているようですが、果たしてどうなるのでしょうか。

しかし見た目が相当ダサいヒーローでしたねぇ、緑色の全身タイツって、シュレックかよ!赤いきつねと緑の・・・かよ!
しかもランタンで充電が必要とは・・・。
でも、何故か演じたライアン・レイノルズはこんなダサいヒーローがよく似合う、今やデッドプールなライアンだけに、彼にとっては黒歴史かもしれませんが(デッドプールでもう緑は嫌とネタにしてましたね)、ライアンだったからこそまだ見れた映画だったかもしれません、普段カッコつけてチャラついてても、変身してこれとは、カッコ良いけどカッコ悪い(笑)
ただ、意思が、想像したものが武器となるなら、これって最強かもとは思わされました、ある意味何でもありの最強ヒーロー要素は持ち合わせていましたもんね、また別の形で近いうちにお目に掛かりたいものです。

ハルがグリーン・ランタンの一員に選ばれ、苦悩葛藤しながら一人前になるまでを描いたヒーロー物によくある定番中の定番な話自体は悪くなかったけど、やっぱり地味、説得力にも乏しく、何かすぐに忘れちゃいそう。
ロマンス描写ももう一つ盛り上がらず、演じたライアンとブレイク・ライブリー同士は相当盛り上がってしまったようですが・・・まあとりあえずブレイク・ライブリーの美しさで目の保養にはなりました、あと正体バレバレの件は結構好きでしたよ。
一方、ピーター・サースガードの方は何か可哀想だったなぁ、見た目も人生も・・・。
まあ何にしても程々には楽しめましたし、基本嫌いではないアメコミヒーロー物でした、良作とまでは言えないですが。

スペランカー