「これでいいのよ映画の」アンストッパブル(2010) ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)
これでいいのよ映画の
極地だと思うわけです。
2001年に実際に起こった無人貨物列車の暴走事件をベースにした、パニックアクション映画。
主演はデンゼル・ワシントンとクリス・パイン。監督はトニー・スコットのサブウェイ123コンビ。
弟スコットさんは本作が遺作になっちゃいましたね。
機関士のちょっとした油断とミスで、ディーゼル貨物列車が無人走行状態となってしまう。操車場長のコニーはすぐ手を打つが列車は彼女達が想定しているより遥かに速いスピードで走行していることを知る。
一方、別の操車場で新人車掌のウィルとベテラン機関士のフランクが旧型のディーゼル機関車に乗り、貨物を連結して走行し始めるが、ウィルが誤って余分に貨車を繋いでしまったことを走行してから気がつき、フランクとウィルは険悪になる。
フランクらは、前方から無人の貨物列車が迫っているため側線に入り回避するように指示を受ける。
無人の貨物列車は加速を続けながら大きなカーブのある市街地に迫りつつあった。
序盤の暴走開始シーンはなんとも締まらない緩い危機感で機関士が貨物列車を暴走させてしまうんだけど、そこから色々な問題が発覚してくるし、また操車場の現場と会社の経営陣の温度差だったり、フランクとウィルのお互いの雇用環境の違いだったり、更にこの2人の家族の問題だったりともうテンコ盛り盛りで問題課題が散りばめられている。
それだけに、それを回収して欲しい方向におおよそ回収していくストーリー展開は出来すぎ感はあるものの、まあエンタメなんやからそれでええやないかいと。
ハラハラしつつ、やっぱり偉いさん現場分かってないわー無能やなーとか、もう全方位思惑通り。
これでいいのよエンタメ映画は。
ドキドキしながら、頑張れー!って応援しつつ、頑張った人みんなハッピー大団円でオッケーです。
何度見ても、あー楽しかった!と心に一点の爪痕も残さず鑑賞できるから、なんかモヤモヤしてたらオススメね。
