劇場公開日 2011年1月15日

「TVドラマでやった方が良かったのでは?」僕と妻の1778の物語 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5TVドラマでやった方が良かったのでは?

2012年7月29日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

草なぎ剛主演で好評を博したTVドラマ“僕”シリーズの劇場版…らしい。
実在のSF作家とその妻をモデルにした夫婦愛の物語。
“難病+純愛(今回は夫婦愛)=号泣”の見本のような映画。
SF作家が主人公なので、劇中に宇宙人やロボットなんかが登場して、SF作家としての豊かな想像力溢れる描かれ方だが、悲しいかな、妄想癖のある変人にしか見えなかった。
それでものほほんと演じ、“ザ・草なぎ”な役所なのだが、竹内結子演じる妻とのやり取りはまるでおままごと。
「私なんて居ない方が良かったね!」「二度とそんな事言うな!」…何かの夫婦漫才?
展開は幼稚で全体を包む空気も甘過ぎで、病気の深刻さも伝わって来ない。
悪人が一切登場しないファンタジー。
こういう作風が好きな人はイイが、そうでない人にはただ退屈で長い2時間超。
興行的にもパッとせず、劇場公開時もさほど話題にならなかった。
映画ではなく従来通りTVドラマでやった方が良かったのでは?

近大