劇場公開日 2010年12月18日

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最後の忠臣蔵のレビュー・感想・評価

全65件中、41~60件目を表示

4.0なかなか味わい深い作品

2011年1月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

 2010年の最後に『最後の忠臣蔵』を観てきました。

 私は、赤穂浪士の話は、何となくしか知りません。それでこの映画を見ても充分理解できないのではないかと心配でしたが、私が知っている知識だけで充分楽しめました。

 “忠臣蔵”だけあって武士の忠義の話ですが、その徹底ぶりが尋常ではありません。役所広司演じる孫左衛門は、苦悩や誘惑に直面しても、常に忠義を貫きます。それも、彼の主君はすでにこの世にいないのに。彼の穏やかな口調、抑えた演技から、その忠義があらがいがたいものという以上に、彼にとって当たり前のものだということを感じさせます。
 どこまでもそんな調子かと思ったら、クライマックスに、彼の苦労が報われたと感じさせるシーンがあって、予想以上に感動してしまいました。我ながらニッポンジンだなあ(^^;)。

 役所広司、佐藤浩市の演技は、毎度おなじみ、安心感があります。役所広司は『十三人の刺客』でも武士の役でしたが、どちらかと言えば『最後の忠臣蔵』の方が、彼らしい役のような気がします。
 桜庭ななみは、かなり頑張っていたと思います。彼女、CMぐらいしか見たことがなくて、特に関心もなかったのですが、意外と魅力的でした。安田成美の芝居は久しぶりに見ましたが、もうベテランの風格(^^;)。

 シネコンでは、どの劇場で上映するか、どんなスケジュールで上映するかを、客の入りを見ながら判断しているような気がします。この作品は、あまりお客さんが入っていないのか、小さい劇場で上映回数も少なめ。今日も、私を含めて5人ぐらいしか観客がいなかった様子でしたが、いやいや、なかなか味わい深い作品だと思いました。

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ringo

3.0最後の忠臣蔵

2011年1月18日
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鑑賞方法:映画館

笑える

観終わって、こんなに違和感を感じた作品はない。なるほど丁寧に作られた作品であることは認める。題名の大仰さ
連続テレビ・ドラマのときとは異なり尺数に限りがあることも理解できるが、我慢できないのは三つある。「姫さま」「姫様」と内匠頭のご落胤でもないのに田舎大名の城代家老の妾腹を称えることである。(本妻のりくが出て来ないし、この子供たちが可哀相)次に婚礼の席に落ちこぼれの家臣たちがやたらに出てきて連なること。(茶屋は豪商だから平気だろうが)もうひとつは、嫁入りしたとはいえ幸せになるかどうかわからない。秘かに見守るのが孫右衛門の勤めではなかろうか。しかも、内蔵助が証として残した裃を娘にやるのではなく、自分が着用して切腹してしまう。(主君からの拝領物を己の血で汚すなんて理解できない)原作を読んでいないので、原作かシナリオの責任か不明だか、浄瑠璃を使った手法も今更ということで退屈。「最後の忠臣蔵」というより二番煎じだが「珍説忠臣蔵」
というタイトルの方がふさわしい作品だ。既に「忠臣蔵」を知らない若い人たちが多い。この作品を本当に理解できるかどうか?

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hero

2.5うちは、孫左が...

2011年1月17日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

年齢層が高い劇場。きっと先輩たちには、感動あり、共感ありなのでしょう。
上手くもない殺陣は短めで良いし、いかにもな作りと、桜庭ちゃんの演技。
浄瑠璃が手伝って、知らない間に、うとうとと。
私にワビサビがないんでしょうが。

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たむさん

4.0サムライ魂

2011年1月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

あまり期待していなかった。でも見ている内にぐいぐいとひきつけられていった。発想が面白いと思いました。大石内蔵助の忘れ形見を育てると言うものが。四十七士で活躍できなかった。赤穂のサムライの気持ちも良くわかり、最後に育てたサムライが事を成しえて切腹する姿は、日本人でなければ、わからないだろう、又今の若い人にもわからないのではないかと思いました。映画館ではすすり泣いている人があまたいましたが。私は主人公は本望なので、涙は出ませんでした。

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未散

3.5赤穂侍の忠義......感動しました。

2011年1月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

赤穂侍の忠義......感動しました。
撃ち入りまでの忠臣蔵は良く知ってますが、その後、こんな感動的な話があるとは思いませんでした。
大石内蔵助に重要な使命を託され、撃ち入りに加わらなかったという汚名を背負いながらも一番の忠義を果たす瀬尾孫左衛門......感動的でした。

ストーリーが進むにつれ、如何に大石を慕う侍達が大勢いたか.....
凄い人物だたんですね!

嫁入りまで10日待って欲しい.....可音さんは、その間に感謝をこめて素晴らしい贈り物を.....その香の設定も新鮮でした.....。

可音さんの嫁入り行列に続々と集まる赤穂侍達.....涙が止まりませんでした。
そして、婿の待つ屋敷内へ入る直前の可音さんを笑顔で見つめる役所広司の満面の笑顔.....素晴らしかったです.....。
ここで、エンドロールの方が感動的だったかもしれません....。
その後、赤穂侍の真の忠義を見せて頂きましたが......。

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51です

3.5確かに「最後の忠臣蔵」

2011年1月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

私としては、おすすめできる映画です。

瀬尾孫左衛門(役所)は随所に「拙者は武士ですから」ということにこだわり、武士に徹した生き様を貫くわけですが、大石家の使用人に過ぎなかった瀬尾がここまでストイックな生き様に徹しなければならない時代には、病的なものを感じました(これが事実とすればですが)。

Wikiによりますと、吉良邸討ち入りは元禄15年12月14日(西暦1702年1月30日)とありますので、江戸幕府となってより100年ほどのころですね。つまり、戦国時代が終わってから100年ということですが、この100年の間に「武士」というのは「立身出世を目指す合理主義者」ではなく、「世襲の非生産的支配階級である武士は、忠義を売り物にする無能者・形式主義者」に成り果てた、というのはよく言われるところですが、ついそのような感覚で観てしまいました。

いろんな意味で「大変な時代だナー」とは思いますが、小沢一郎に忠誠を誓う議員集団とか見ると、世襲化した議員さんたちもやっぱり非生産的で無能な形式主義者なんだろうなぁ~とか思ったりして、妙に納得したりする。そりゃ~結束が固い訳だ!

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検非違使

5.0この映画は正月映画だったのですね。失礼しました。

2011年1月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

昨年末に劇場で観ました、

流れるような映像。
合間合間の人形浄瑠璃。
一つで二つ...得をした気分でした。

この映画、とにかく男性陣が美しい。
「十三人の刺客」でまとめ役だった?主演の役所広司さんは
この映画で思いの丈を存分に出し切った。

自分の子供も上手く育てられなかった私は、彼の愛が痛い!
彼の愛は父親の愛。私はそう思う。
可音(桜庭ななみ)の思いは淡い初恋でしょうが、彼には
それ以上はなかった。すべては忠義。?
私はそう思う。
(パンフレットを読むとそうでもないみたいだけど)

評判の桜庭ななみちゃんは、それほど大輪の花を咲かすとは
感じられなかったし...
久しぶりに観る安田成美さんはすっかり萎んでいるし...
でも、今回は男性陣を引き立てるには十分の演技力だったと思います。

とにかく涙が溢れました。

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ucchi-

4.5武士ですから。。。

2011年1月6日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

興奮

萌える

どこまでも「武士ですから」という作品ではあるのですが、刀を抜いて敵を倒すために戦うという武士の生き方とは違う、罵られ足蹴にされてもただただ無言で「守り抜く」という一途な武士でした。

武士として最も恥ずべき汚名を着せられることを承知の上で、使命を全うするためだけに生き続けるストイックな彼なりの武士道は、例え不器用であっても潔く、心打たれるものがあります。

要所要所に登場し映画を暗示する人形浄瑠璃の曽根崎心中とともに、茅葺の民家の佇まい&そこへ続く竹林の道&京都の美しい情景描写etc.豊かな文化が堪能できる格調高い雰囲気も、丁寧に美しく撮られており、まるで別世界のようです。

また安田成美さんの最後の手段、最終兵器にはまさかと思いつつ、全てを悟っている彼女の想いの深さ&潔さを垣間見たようで、いきなりの異和感はあったものの、あとからグッとくるものがありました。

ラストは想像通り赤穂浪士としての誇りをもって『忠臣蔵』を踏襲するのですが、たぶん頭では解っていても心がついていきませんが、『忠臣蔵』である以上これで良かったのだというよりも、どんな時も武士であった彼に、そうさせてあげてほしかったという想いです。

役所さんが武士の顔に戻る場面&回想シーンにはたまらないものがありました。

お伽話のような魅力もあり、竹林の間から日が差し込むこの世のものとは思えない幻想的な光景とともに、
思わず背筋を伸ばしてしまう古典的美しさにも彩られた世界は、静かに心に響いてくる日本人だからこそ描ける世界なのでしょう。

『忠臣蔵』が武士として尊ばれる“死に様”を描いているとしたら、この作品では逆に“生き様”&16年の時を経て甦る忠義の絆を根底に、未来に繋がる前向きな要素が取り入れられているのが新鮮です。

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ちゅうみぃ

5.0完成度の高い職人芸。

2011年1月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

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ハチコ

5.0日本男児此処に有り

2010年12月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

新渡戸稲造然り、武士とは格有りなん。GHQ潜入以来、目先の欲に駆られ何の為に存在しているのかも忘れ只只肉体をやり過ごして居る昨今、壮絶な死に様に、十六年と謂う月日を一瞬にして縮めた孫左衞門の生き様を視、当時の男のなんと気高き事かと敬嘆した。他国にこの様な史実が在るだろうか、今尚、日本文化を推奨する日本映画界に改めて称賛の意を表したい。

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ロンリータイガー

5.0感動感動やな

2010年12月25日
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鑑賞方法:映画館

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ひろかほとも

4.5最後が納得いかない(>_<)

2010年12月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

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たれパパ

4.5"侍"の生き様でした

2010年12月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

愚直で誠実な、瀬尾孫左衛門という"侍"の生き様でした。
祈るような気持ちで観終えました。

討ち入りまでの2年も長かったことでしょう。それを耐えた上での前夜逐電、"侍"を封印し、汚名を晴らす術のない16年はどれほどの長さだったのでしょうか。

寺坂吉右衛門、彼の存在が瀬尾に光を与えていきます。もう、その辺から涙が止まりませんでした。

配役もピッタリでした。桜庭ななみさんの美しさとがんばり、素晴らしかったです。

時代劇って、"△に波"とかで始まると無意識に思っていたらしく、"▽にWB" にビックリ、劇場間違えたかと…。ワーナー配給で、日米同時公開でしたね。すごい。

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グッドラック

4.0大石内蔵助、もっと先を読んでよ

2010年12月24日
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泣ける

悲しい

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shimo

4.0武士の生き様

2010年12月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

今の世はどれだけ短い時間の中でどれだけたくさんのことを出来るか、というのが重視されるけれど

長い長い時間をかけてたった1つのことを為し遂げる、それがどれだけ凄いことか。

ラストはもっと、どうにかならなかったのかと思ってしまうけれど。これしか選べなかったんだろうな。。
心に残りました。

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チヨ

5.0秀逸な作品だと思います。

2010年12月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

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りりー

5.0見入る!!!

2010年12月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

人形浄瑠璃に心情を代弁させすぎ感があれど,
生かされた3人,
三者三様の16年間を背後に据えて,
台詞少なに紡ぎ上げた葛藤のドラマは,
静謐で美しい感情表現が豊かで,見応え満点。

瀬尾孫左衛門を演じた役所広司が素晴らしい。

心が揺れ動きながらも,
潔く黒子に徹して生き抜く姿は気迫に溢れ凛々しい。

愚直なまでに従順で不器用な男の生き様に泣いた。

忠義に殉じる侍の悲哀と覚悟を真正面から捉えた作品。

ラストが物凄く切ない・・・

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AKIRA

4.0今年いちばんの時代劇

2010年12月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

共に討ち入り、共に死すはずの赤穂の義士から外れてしまった二人の武士が歩んだ16年の歳月の重みがよく出ている。とくに、その重みを知る吉右衛門が孫左衛門の使命を知り、裏切者と謗りを受け続けてきた孫左の労をねぎらうシーンは泣ける。佐藤浩市が巧い。
役所広司は、人を束ねる「十三人の刺客」よりも、今作のように護るべき人がいるような役のほうが似合う。

小道具や光の具合に気が配られた屋内、竹の緑や紅い葉など四季を彩るロケーションも綺麗だ。横幅が小さいビスタ・サイズながら、実直で無駄のないカメラによって充分な情報量を引き出す。
また、義に生きる武家と業に生きる町家の対比がよく描かれ、武士の生き様をラストに据えた構成が、この作品のテーマを引き立たせる。

ただ、人形浄瑠璃の「曾根崎心中」を挿入した意図がよく解らなかった。それに、挿入回数がややしつこい。
共に死すと約束した孫左衛門と吉右衛門の間柄を指したのか、それとも孫左衛門と可音ふたりの情愛を指したものか?
孫左は武士の道を全うし、可音は内蔵助の血筋を残す役目を背負う。両者、個として生きることを自ら閉ざす。ある意味、“心中”と言えなくもないが・・・。

可音が嫁ぐとき、孫左衛門が声に出さずに口だけで最後の言葉を可音に掛ける。それは「幸せにおなりください」ではなく「幸せにおなりなさい」に見える。家臣ではなく、父としての餞(はなむけ)に違いない。

今年観た時代劇、SF「ちょんまげぷりん」は別格として、「必死剣 鳥刺し」「十三人の刺客」「大奥」「桜田門外ノ変」「武士の家計簿」「最後の忠臣蔵」のなかで、今作が一番の出来。

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マスター@だんだん

4.0犬死に賛美?

2010年12月13日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

難しい

四季の変化が織りなす美しい風景。登場人物たちの所作の美しさ。日本の伝統美がしっかり描かれた映像には、「日本人に生まれてよかった」と、素直に思った。

 しかし、「さむらいの生き方」として、主人に命を捧げるという心根のあり方には大いに疑問を感じる。ひとの命を、自分の命を何だと思っているのか?

 あのような生き方、死に方を有難がっているとは、なんと人命の安い国であったことよ。

 さむらいなんてものが滅んでよかった。
 武士道? 糞喰らえだ。

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na_na_shi_3

4.5感動しますよ。

2010年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

何となく期待もせずに見に行ったのですが、
なかなかのストーリーで感動します。
桜庭ななみさんは、きれいでした。
役所広司さんも佐藤浩市さんもさすが演技が自然でした。

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ny152