劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer : インタビュー

2010年9月1日更新

2007~09年に計2シーズンが放送されて好評を博した「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」が、完全新作の「劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer」としてスクリーンで完結。同シリーズの水島精二監督に、劇場版製作の経緯や、「ガンダム」というビッグタイトルを手がける心境を語ってもらった。(取材・文:編集部)

TVシリーズから劇場版へ…「ガンダム00」水島精二監督が目指したもの

TVシリーズ全50話を経て、物語はスクリーンへ!
TVシリーズ全50話を経て、物語はスクリーンへ!

■目指す“ゴール”に到達した劇場版製作

念願の劇場版製作を実現させた 水島精二監督
念願の劇場版製作を実現させた 水島精二監督

これまでに多数のシリーズを生み出し、多くの映像作家が携わってきたガンダム。その最新シリーズとして07年に放送を開始した「機動戦士ガンダム00」のかじ取り役を任されたのが、人気TVアニメ「鋼の錬金術師」(03)で知られる水島精二監督だ。水島監督にとっては、「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」(05)以来となる2本目の劇場用映画。もともとTVシリーズよりも映画を見るのが好きということもあり、「映画を作りたい」というあこがれは以前より抱き続けていたという。

「ただ、自分が始めた仕事がTVシリーズの演出や監督であり、そんなに作家性のある人間でもないので(笑)。なかなか映画にいけないな、どうやったら映画を作れるんだろうという思いはありました。最初から映画を作りましょうって言われるのは、細田守くんなり原恵一さんといった監督たちで、あの人たちが作っているようなものは僕にはできない。だったらTVシリーズを成功させて、そのステップアップでいかなければ、映画のオファーは僕のところにはこないだろうと(笑)」

その思惑通り、「00」のTVシリーズは成功を収め、セカンドシーズン放送前に「盛り上がりも含め状況的にかなりいいので、先の企画を考えようとサンライズさんから言われました」。TVのさらなる続編か、映画か――。提示された2つの選択肢から水島監督が選んだのは、念願の映画だった。

「製作が決定したときは単純にうれしかったですね。TVシリーズから動かして最終的に映画を作るというのは、僕のやり方ではいわばゴールみたいなもの。なかなかそこに到達できないものですし、特に今回のガンダムは、引き受けたときから最終的には映画を作りたいと自分のなかで思っていたので、製作が決まったときは、やった!と思いました」

以前から温められていた物語とは果たして…
以前から温められていた物語とは果たして…

劇場版製作に正式なゴーサインが出たのは、セカンドシーズンが始まって間もない08年12月だという。しかし、水島監督のなかではそれ以前から劇場版のアイデアは生まれていた。

「もともとTVシリーズを作り始めるときに考えていた2種類の話があり、そのうちのひとつが今回の映画のベースになっています。最初はサンライズさんから蹴られたネタなんですけどね(笑)。ファーストシーズンが終わって、脚本家の黒田(洋介)くんとセカンドシーズンで何を描くかをあらためて話していたころ、突然夜中に黒田くんが『監督が言っていたもうひとつの話のほうにつなげられますよ』って言い出したんです。それができると分かった時点で、ボリューム的にも映画の尺にちょうどいいし、僕らは映画をやりたいと思っていました」

インタビュー2 ~TVシリーズから劇場版へ…「ガンダム00」水島精二監督が目指したもの(2)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る
「劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer」の作品トップへ