時の彼方へ

劇場公開日:

時の彼方へ

解説

パレスチナ問題を扱ったコメディ「D.I.」でカンヌ映画祭2冠に輝いたエリア・スレイマン監督が、イスラエルで生きるパレスチナ人家族を父と息子の2代に渡って描いた半自伝的ドラマ。ナザレ降伏前の1948年から1970年、1980年を経て現在に至るまで4つの時代ごとの家族の姿を通し、イスラエル建国から現代に及ぶパレスチナ史を浮かび上がらせていく。現代パートには成長した息子役としてスレイマン監督自身が出演している。

2008年製作/109分/フランス・イギリス・イタリア・ベルギー合作
原題:The Time That Remains
劇場公開日:2009年10月18日

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受賞歴

第62回 カンヌ国際映画祭(2009年)

出品

コンペティション部門
出品作品 エリア・スレイマン
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映画レビュー

4.5コメディ? このコメディー映画にはちょっと疲れてしまった。パレスチ...

2020年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

コメディ?

このコメディー映画にはちょっと疲れてしまった。パレスチナ人とユダヤ人の問題を軽く冗談で吹き飛ばしているところに面白さをあまり感じなかった。でも、時々、笑っている自分を見つけて、嫌になったが、現実にはこういうことは冗談でなくありえることなんだと思った。トランプ大統領をコメディーや皮肉のネタに使うことに抵抗は全くないが、ユダヤ人とパレスチナ人のジョークにはなんだか抵抗がある。それに、争いをしている状態が当たり前の、生活の一部になって、麻痺しているのにも抵抗がある。

スレイマン(Suleiman)監督がナザレスに住んでいた自分の家族、特に父親Fuad Suleimanを描いているが、監督の父親( Saleh Bakri)の青年期と監督が小さい頃から青年期を経て大人になるまでが描かれていく。

この映画の監督の父親は1948年にイスラエル軍に抵抗した、レジスタンスのグループにいる。殺されそうになったがなんとか助かる。
その後、父親の息子(Suleiman監督)はイスラエルの学校に行っているが先生と政治理念が違うから衝突をおこす。イスラエルに住み、軍のコントロールの中で自分の国のないパレスチナ人にとって政治的見解が違うのはあたりまえだとおもう。
その後、息子((Suleiman監督)が大人になって(Suleiman監督自身が演じている)歳をとったアルツハイマー気味の母親を面倒見にナザレスに帰ってくる。イスラエル警察はとてもSuleiman家にやさしく、手作りのタブリを持ってくるし、皿を洗ったり、掃除をしたりする。(なぜ?私にはわからない。有名な監督が戻ってきたから?)
ウエストバンクのラマラーRamallahではイスラエルのタンクがあるパレスチナ人にガンを向けるが、パレスチナ人は知らん顔(緊張感がなくなり、麻痺してる)他にも、若人がダンスをしているところに、イスラエル軍が『消灯時間だ』と外で放送してもパレスチナの若者は無視して踊り続けている。

予算のなかった映画としか思えない。監督の父親( Saleh Bakri)が歳をとっていっても、髪の毛だけが白くなり、顔には全然シワがないのが不自然だし、カメラアングルも特に工夫したように見えないし、同じシーンを何度も使い回ししたような映画だ。でも、この映画は賞をいくつかとっているんだけど??

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