劇場公開日 2010年10月30日

「遂に邦画のアクション傑作誕生!100インチTVで見たい!」SP 野望篇 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5遂に邦画のアクション傑作誕生!100インチTVで見たい!

2011年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

岡田准一ファンでなくても、納得のアクションが光る!娯楽作品の誕生に嬉しさW!

TVシリーズを見ていない私には正直この映画、人物関係の過去の繋がりなど不明瞭な点が多々有り、ストーリー展開を追っていく中で、「どうして、どうして?」と理解出来ないと考え悩む事がしきりに有った。
一つの映画作品としてみると、普通この手の欠点は致命的な欠陥品で、もう評価に値しない作品と言ってもしょうがない最大の失敗作だとも言える。しかしその欠点を補っても、尚余りある、役者岡田准一の体当たり、アクション炸裂のパワーこそは、「やっぱり、映画だね!」って観客を楽しませるに充分な力を披露してくれていたと思う。
普通アイドル起用の映画は、客寄せパンダ的に、アイドルファンだけがそのアイドルの魅力を楽しむ作品で、見せ場も、ストーリーの面白さにも、欠ける作品が多いが、この映画は、充分に、岡田ファンのみだけではなく、一般の映画ファンも楽しめる作品だと評価したい。低予算の邦画界でも、これだけのアクションを見せるのだから、それだけでも、必見の価値有りと邦画も決して悪く無いと見直しました!それに、アイドル映画=お粗末と言う、私の偏見を取っ払ってくれる作品となりました。
それは、勿論岡田さんの、アクションの迫力とテンポの良さと言う事もありますが、彼の廻りを固める、俳優陣の演技力の確かさが、グーンっとこの作品の評価を上げています。

アイドル映画及び、TVの人気シリーズの映画化では、単に主人公の相手役の一人や二人だけが良いと言うのが普通だけれども、映画はやはり総合芸術、チームワーク。一斉に監督の名前の元に、みんなの力を集結させるものだから、俳優陣だけでは無く、その一つの作品を完成へと導く為に懸けるスタッフ全員の熱意見たいなものが画面全体に出ていれば、合格点になると私は思いますが、その点でこの映画は充分に評価に値する作品と言えると思います。
只、注文を付けるなら、先にも書きましたが、この映画を単体でも、理解出来る様な工夫を2部作で映画化が決定している中での制作であるなら、脚本では、バランス良く描き出して欲しかった。2部構成の後半に頼り過ぎず、しかし後半と言える『革命篇』の旨味を
期待させつつも、『野望篇』をしっかりとした説得力のある作品にして欲しかった。
しかし、なにはともあれ、車の上をジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!と追跡のあのシーンは、邦画界の名アクションシーンの新たな1ページの誕生と言っても過言ではない!
お疲れさまでした!!!

ryuu topiann