劇場公開日 2009年11月21日

「早く、スエさんの次回作をみたいなぁ(笑顔)」あなたは遠いところに septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5早く、スエさんの次回作をみたいなぁ(笑顔)

2009年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

同フェスティバル内、上映作品の
『情熱のステップ』でも似たようなことを
書かせていただいたのですが、今作のスエさんも
最初は旦那に愛人を作られてもしょうがないような
気弱で垢抜けない姿だったのに、旦那に「愛している」と伝えよう!

決意してから戦争中のベトナムに
バンドメンバーのボーカルで参加し
危険を覚悟で渡航。これまでの人生では
したこともない衣装まで着せられながらも、
旦那の戦地に赴こうと足掻きながら、愛を
強くしながら、どんどん強く、たくましく、
明るく、そして妖艶さも漂わせる美人になっていきました。

同じフェスティバル内で2作も、
女優さんを美しくしていく過程を目の当たりにすると、
独自の演出メソッドが、韓国国内には存在するのか聞きたくなるほどです。

ラストの
水墨画のようなカットも芸術性が溢れ、
いい映画だったなぁ、最初に存在感ないのに、
最後に、存在感と生命力が満々と溢れる姿に、
持って行く演技力と演出力はスゴイなぁ、と感嘆。

やはり、同作品において、スエさんは
韓国国内で催された3つの映画祭で主演女優賞を受賞していました。

フェスティバル公式パンフによると、
スエさんは、この作品までは清純派として
人気を博していたが、歌やダンスに挑戦し、
これまでのイメージを打破、新境地を開拓と書かれています。

たしかに、先に“戦争中のベトナム”と記しましたが、
あらすじでベトナム戦争が関ることは事前に知っていたものの、
まさか、ここまでリアルに戦争のシーンを撮影しているとは思わなかったんです。

こちらもあとで調べると、
韓国とタイで約5ヶ月かけてロケを敢行したそうです。

爆撃のリアルさだけでなく、
ベトナムの地下壕に住むベトコンの姿まで出てきます。

ラストカットのスエさんの
旦那さんの狂気の姿なんて、
戦地の兵士そのものですから。

失礼な話ですが、
まさかここまで、
真剣に撮影されているとは
思っていなかったので、余計に驚いてしまいました(苦笑)

☆彡     ☆彡

現在は、
ドラマに出演し、
次回映画の予定は、まだない様子。

どんな作品に出るのかな?

次回作も楽しみにしています(笑顔)

septaka