劇場公開日 2009年12月5日

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「資本主義の現状。」キャピタリズム マネーは踊る L’argentさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5資本主義の現状。

2009年12月1日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

知的

難しい

キャピタリズム(資本主義)とは本当に人々を豊かに、幸せにすることができるのか?

アメリカの経済的現状を過去、現在、実在の政治家、政府に救済されたメガバンク、巨大企業、アメリカの経済の全盛期を支えたGMのECOなどにアポ無し突撃取材(勿論取材拒否)、インタビュー映像を交えてサブブライムローン問題の真相に迫る。

M・ムーア監督は皆が力を合わせて、民主主義の持つたった一つの力、与えられた力を持って一部の富裕層、策略家に立ち向かうことの意味を問う。

民衆の力を信じて、「私一人の力ではどうにもなりません。皆さんの力が必要不可欠です。」と問いかけます。

デリバティブとは何か?
わざと分かりにくく難解な計算式に惑わされている。と、我々に親切に(?)教えてくれる。

一人一人の力が、選挙権を大切に行使して窮地を救えるんだ。と訴える。

何もしなければ、何も変わらない。

アメリカの現状とは日本とは違うが、今の失業問題は相通ずるものがある。

日本人にも立ち上がる力があれば、今の未曾有の不況は乗りきれるかも知れない。
M・ムーア監督が政府の融資を受けた企業への実力行使には、どこかユーモアが漂うが、本物、大真面目だ。

アメリカ人は今真剣に戦っているのだ。
これがアメリカの現状。

M・ムーア監督の小さなバフォーマンスを無駄にしてはいけない。

資本主義とは?
本当に人を幸せにするのか?

問題の解決は一人一人の力にかかっているのだ。

アメリカの現状は対岸の火事では決してない。

我々日本人にも今の失業率。出来ることがあるはず…。

L’argent