劇場公開日 2009年7月11日

「謎が残りすぎるサスペンス」セブンデイズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0謎が残りすぎるサスペンス

2021年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 木曜日から始まり、木曜日で終わるメインプロットの構成ではあるが、二審までの一週間のプロセスが速すぎるため緊張感も半端ない。2時間の枠内の半分で一週間を描くものだから、公判での法廷モノに変わるものだと思っていたのに、最後の最後で結局謎が深まっていくばかりで終わってしまった感じ。

 主演女優キム・ユンジンの入浴シーンもあったりして、オジさん的には満足する展開。婦女暴行前科5犯の男チョンの美大生チャン・ヘジン殺害容疑は揺るぎようもないのだが、凶器である彫塑用のヘラが見つからない。そして、一人娘ウニョンを誘拐され、その死刑囚チョンを無罪にしろという要求がなされる。何しろキム・ユンジン演ずるユ・ジヨン弁護士は勝率99%以上という敏腕弁護士。一審では死刑判決が下されたがそれを二審で覆せという無謀な要求なのだ。

 変態的監察医やはみ出しモノ刑事、そして有能な検事との対決など、登場人物のユニークさもさることながら、誘拐されたまま公判準備を進める母親の心情も絡んでくる。被害者の母親ハン・スッキとの対峙、悪徳検事の裏事情など、社会派要素もてんこ盛り。また、チョンの母親介護の問題や、内縁の妻の裏切り・・・そして誘拐犯は誰なんだ?!というミステリー。もう、お腹いっぱいでハッピーエンドになってほしいと願うばかりで夢中になってしまいました。

 しかし・・・誘拐犯の目的、母親と父親の歪んだ愛情、そしてあの人が誘拐犯?という謎を残したまま終盤に突入。薬物問題もあり、殺人犯、証拠隠匿罪+死体遺棄犯人、そして誘拐犯という輻輳構造が混乱させながらも納得。ただ、○○が車ではねたイム・チュンクンという男の事情もよくわからないし(犯人から金で依頼か?)、○○が釈放された理由も不明。殺人罪では無罪かもしれないけど、その後の行動で別件逮捕されてもおかしくない。公判に乱入してきたヤン・チャング(オ・グァンノク)の行動はスカッとするけど、全体的にはちょっと無理があったかな・・・

kossy