劇場公開日 2009年11月7日

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「中だるみ無し!」PUSH 光と闇の能力者 Jynさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0中だるみ無し!

2009年6月8日
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

「Xメン+トレインスポッティング」と米国のどこかでは評価されて
いましたが、言いえて妙。

ナチスが研究していた、超能力兵士の研究。
戦後も各国家が秘密裏に研究を続けており、米国では秘密機関
「Division」が存在している。
幼少時に超能力者である父親を目の前でDivisionに殺された主人公
ニックは、父親と死別する直前に聞かされたある言葉とともに10
年間の逃避の末香港の下町に流れ着いていた。
ある日ニックのもとに自分と同じ「次世代能力者」の少女キャシー
が現れ、ある女性が持つスーツケースをDivisionよりも先に見つけ
るのを手伝えと言う。
拒否するも否応無しに戦いに巻き込まれていくニック・・・・

と、こういう書き方をすると非常に中二病的ですが。
設定、テンポ、映像、物語、どれを取っても及第点以上の出来で、
なかなか楽しめます。
予知能力がストーリーのカギにもなるため、ところどころ理解に
頭を捻らせられますが(私がアホなだけです)、後から「あー、
なるほど!」と考えさせられます。
二回目をまた違った視線で観られるのではないでしょうか。
多少無理な展開もあるにはありますが、テンポの良さであまり気に
なりません。

超能力者は種類別けされていて、能力者間ではその能力に関する
知識があるといった設定がおもしろい。
ウォッチャーと呼ばれる能力者は一瞬だけ頭に浮かぶシーンを繋ぎ
合わせる予知能力者。ムーバーはテレキネシスで手を使わずに物を動かす。
プッシャーは任意の記憶/意識を他人の脳内に植え付け、強力であれば操る
ことすらできる。その他、スニッファーやブリーダー、ワイパーやシフター、
シャドウなど、同じ能力を持つ者が多数いる
のがありきたりかも知れませんが、おもしろいです。

ぶっちゃけ、大好きなダコタ・ファニングが出演してるので、
スコアが高いです。
もうティーネージャーなんですよね。
少し落ち着いた感じで、得意の叫び声はありませんが、やっぱり
演技は上手ですね。

次回作とかに引っ張る事が可能なストーリーですが、きちんとまとめ
られてるのは好印象です。

ダコタ好きは必見、そうでない人にもオススメです。

Jyn