劇場公開日 2009年10月24日

「すべて中途半端で不満です。」沈まぬ太陽 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0すべて中途半端で不満です。

2013年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

全体的に言うと、勉強にはなったけど、あまり面白くなかった。
主人公の恩地が苦しんでいるのを見ていたら、見ているこっちが恥ずかしくなった。
全然苦しくないとは言わないけど、たいしたことないでしょう。
労働組合もないような中小企業で、こういう立ち位置になったら、こんなもんじゃ済まない。
ものすごいいじめの末、それでも辞めなければ普通、強引に解雇になるよ。
子供のいじめが問題になっているけど、大人のいじめもすごいよ。大人は生活がかかっているから、家にひきこもるわけにもいかないし・・・。
海外に飛ばされたって、その間はいい給料もらってるはずだし、いい社宅にも住める。
大企業だから強引に解雇というわけにもいかない。(すぐ不当解雇で訴えられる。)
子供もちゃんといい教育受けられるわけだし、夫婦仲もいい。
出世はできないかもしれないけど、初めっから全然沈んでない。むしろ浮いてるぐらいだよ。
こんな甘い環境で、信念を貫いたとか言われても納得できない。
明らかに日本航空をモデルにしていて、現在の経営危機の原因が、フィクションとはいえ、なんとなくわかり、勉強にはなったけど、だから何?それで?と言いたくなった。
政治家も官僚も役員も従業員も、会社のふところに手を突っ込んで、やりたいほうだい。
何がどうなろうと自分の利益ばかり考えて、まったく責任をとろうとしない。
こんなどこかの国の政府みたいなもの見せられて、個別に完全懲悪のストーリー展開されても、すっきりしない。
これをやるんであれば、めちゃくちゃに破壊された後に、再建の希望が見えてくる、ぐらいのところまでやって欲しかった。
すべて中途半端で不満です。

Push6700