劇場公開日 2010年1月22日

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「海の動物たちを利用した環境保護教の布教映画」オーシャンズ チャンチャさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5海の動物たちを利用した環境保護教の布教映画

2019年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

どんな映画かは何となくわかってましたが、出来るだけフラットな状態で鑑賞。
ところが冒頭から人間が出てきた時点で、非常にキリスト教的なものを感じました。(人間は神がおつくりになった特別な存在で、決して進化の過程で生まれたものではない。よって動物とは全く別の存在です。という表現)
中身は案の定、私の知るドキュメンタリーとはかけ離れたもの。
海の映像はきれいでよく撮れていますが、今の技術をもってすれば、お金と時間さえかければこの手の映像は集まるでしょう。
問題はどのように編集してどんなメッセージを込めるかが重要だと思います。
前半は、珍しくてきれいな映像を然したる解説もないまま脈略なく流し、
後半は人間の営みによって魚や動物たちが無残に死んでいくという映像とカット割り。
最初と最後に子供が出てきて訳知り顔の演技。
優しく平易な言葉で子供に訴えかけるようなナレーション。
しごくベタな演出は、より純粋な人をひきつけます。まさに新興宗教や、マルチ商法の勧誘映像によくある構成です。

私自身、環境保護については否定しませんし、貴重な動物がいろいろな理由で死んでいくということには心が痛みます。
しかし、それぞれの地域で長い時間をかけて培われた人間と自然とのかかわりは複雑で、簡単に善悪で割り切れるものではないはず。また、それぞれの立場によって環境保護のとらえ方は様々でしょう。
それをここまで一方的に押し付けられると気分悪いことこの上ないです。

もちろん表現の自由がありますからどんな映画を作ろうと自由ですが、題名と宣伝ではこういった映画だということが一切伏せらている点が問題ですね。
子供には見せたくない映画です。

スタコラフスキー