劇場公開日 2008年12月20日

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「人類の宝。」アラビアのロレンス 完全版 Naoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人類の宝。

2020年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

もう10回近く観ているはずの「アラビアのロレンス」、これは映画館で観ないと意味がないので、午前十時の映画祭@TOHOシネマズ日本橋、満席の会場で観る。
もちろん、ストーリーやせりふ回し、シーンの数々はお馴染みで覚えているのだが、何度観ても新鮮。
約60年前に撮影された映画だが、技術が進歩した筈の現代でも絶対撮れない、何度も人類の宝というと陳腐だが、その言葉しかあてはまらない、驚異の映画である。
観なければ人生の損だと、真面目におもう。
ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ、アンソニー・クイン、そしてアレック・ギネス、アンソニー・クェイル。。。
「風と共に去りぬ」の主人公4名と同様、鬼気迫る演技以上の、まさに、「そのもの」。
とても作り物の登場人物とは思えない。
そして、映画音楽史上最高の巨匠のひとり、モーリス・ジャールの名曲に彩られた「映像」。
砂漠の砂の上を風がさーっと、さらさらと舞い上がるその繊細さと、悠久の大地を映し出す圧倒的なスケールの映像、奇跡としか言いようがない。
そして、4時間観た後の、現代にも通じる人間の重たい宿命、そして今の中東情勢にまで至る、人類の歴史の宿命(さが)。
言葉では語りきれない、百聞は一見に如かず、とはまさにこのこと。
映画館で上映される度に、足を運びたい。
最後に、「アラビアのロレンス」と「ドクトル・ジバゴ」、この二作だけで、私にとって、デヴィッド・リーン監督は映画史上最高の巨匠である。

naochan926
iwaozさんのコメント
2023年6月11日

素晴らしいレビュー感謝です!^ ^
正に同感です!自分は今回でまだ5度目ですが、本当にすごい文学作品的映画ですよね。100年先、1000年先まで残すべき作品ですよね。
二度と撮れない映像ばかりで、何回観ても新しい発見があります。
また勉強して再チャレンジしたいです!m(_ _)m

iwaoz