劇場公開日 2008年8月9日

「涙腺は決壊したけど、試合シーンが・・・」私たちの生涯最高の瞬間 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0涙腺は決壊したけど、試合シーンが・・・

2010年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

2004年アテネ五輪
韓国女子ハンドボールチームの実話を元に作られた作品。

公開時期が
2008年北京五輪の日本vs韓国。
予選の再試合とタイミングが重なったこともあり、
今作については、日本にも情報が伝わっていました。

そのときから
ずっと気になっていたのですが、
ようやくDVDで鑑賞することができました。

スポーツものに弱いわたし、
もう感動の涙を流す気満々でスタートボタンを押したのでした。

☆彡     ☆彡

あらぁ、はじめてだろうな
こんなに泣いたのに星3個にしちゃうなんて(苦笑)

最後の決勝シーンは
予想通り涙を流しまくりでした。

実際の試合に感動しなければ
映画になるわけがありません。
だから、ベタになっているとはいえ
涙なしに観ることはできませんでした。

それでも、星3個になってしまったのは、
肝心要の、ハンドボールシーンにリアリティが欠けていたから。

たぶん、役者さんたちは相当練習を重ねたと思うんです。

でも、不運?なことに、私が住んでいた地域は
ハンドボールの強い実業団チームがあるために、
本当の試合の映像をローカルニュースなどで、目にする機会が多かったんです。

しかも、さらに不運?は重なり、
中学時代の母校が、全国大会に出場してしまうほど
男子ハンドボール部が強く、すぐ隣でソフトテニス部(当時は軟式テニス)の
練習を毎日していた私は、唸るようにネットに突き刺さる剛速球と、ゴール前に
倒れこむジャンプシュートを目の当たりにしていましたので、今作中のスピード感の
欠如と、ジャンプ力のなさが目をつぶってあげたいのですが、目についてしまうのです。

題材が非常によかっただけに、
その点さえクリアしていれば、
もっと引き締まった作品になったように思うのですが・・・。

☆彡     ☆彡

エンドロールで
実際のモデルとなった
選手や監督の本当のインタビューが流れます。

いやぁ、まさか
メダルを獲ったのに
帰るチームがない選手がいるだなんて・・・。

だから、
日本の実業団に所属している韓国人選手がいたんですね。

なんか、
現在の“なでしこジャパン”の選手たちを見ているようでした。

「ゴールがたくさん入るから面白くない」

作中にそんなセリフがありましたが、
韓国女子ハンドボールチームは世界トップクラスの
強さを誇るのに、その強さと人気は比例しないのでしょうか。

韓国女子ゴルフも、似たような状況なんでしょうね。
だから、選手たちが日本・アメリカに続々進出するのでしょう。

女子フィギュアスケートのキム・ヨナさんみたいな
国民的スターが誕生しないと、環境は変わらないのかもしれませんね。

septaka