エクスペリメント
劇場公開日:2010年12月4日
解説
ドイツ映画「es[エス]」でも題材となった “スタンフォード大学監獄実験”を、エイドリアン・ブロディとフォレスト・ウィテカーのオスカー俳優共演で映画化した心理スリラー。研究所内につくられた監獄で「看守役」と「囚人役」に分かれて過ごすことになった男たちが、実験が進むにつれて極限状態に陥っていく様子を描く。大ヒットTVシリーズ「プリズン・ブレイク」を手がけたポール・シェアリングが監督、脚本も兼ねる。
2010年製作/97分/R15+/アメリカ
原題:The Experiment
配給:日活
スタッフ・キャスト
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2020年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ヒトがもつ攻撃性と、世界平和をテーマにした作品だったと思う。
ただ元がスタンフォード監獄実験なわけで、
あれって「人間は与えられた役割に染まる」って言いたい研究じゃないのかなと。
テーマと素材のミスマッチみたいなのが最後まで埋められなくって残念な出来だった。
冒頭の断片的な暴力(?)シーンや、主人公が反戦集会に行く序盤。
実験が始まり、ヒトの本性というかエグみを見せつけられる中盤。
そんで終盤は…なんか急にまとめました、みたいな印象。
とにかくバラバラで、最終的に何が言いたかったのか分かりにくい。
たぶん中盤のエンタメ性を盛り上げるために施した演出がくどくって
そこの印象に引っ張られちゃってるんだと思う。んで、結果バラバラ。
キリストと重ねてしまう主人公のビジュアルとか、
「屈辱を受け入れなきゃ平和になれない」とか
ある種のメッセージを期待して見てたら、最後の馬乗りパンチっていうね。
爽快感はあるけど、それじゃぶち壊しじゃないか、と。
けっきょく設定は心理実験のはずなのに研究者の目的が見えないというか
暴力が発生しても止めなかったのに、なんであそこは止めたんだ?とか
被験者サイドにサクラがいないのはむしろおかしくねぇ?とか。
設定にも詰めの甘さを感じてしまった。
まぁ、人に勧めることはないかな。
面白かった。プリズン・エクスペリメントより。
エイドリアン・ブロディさんと、ウィティカーさんの映画はついつい観ちゃう。そんな方にはオススメ!
esも観たいなぁ..
2018年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
『es』を観たときとは違って、なぜだかアメリカらしさという視点でいろいろ考えさせられた。主人公のトラヴィス(ブロディ)は最初に平和デモに参加して、一人の女性ベイ(マギー・グレイス)と出会い、意気投合。彼らの会話にこそこの映画の真意が隠されていたのではないか?逆に、彼らの言葉によってちょっとだけ見方が変わってしまったかもしれない。
実際に行われた実験を題材にしているだけあって、権力を握ってしまった人間は人格に関係なくその役割を全うしようとする心理学。集団行動という点ではちょっと物足りないものの、二人のオスカー俳優の対立は見ごたえ十分。残念なのは、その心理学実験によって現在・過去問わずに風刺できるようなものになってないこと。人間の本質を見せられるだけで終わってしまったような・・・それでも、糖尿病のフライングマンことベンジー(イーサン・コーン)がインシュリンを欲しがってるときに、最終的に看守側のバリス(ウィテカー)がベッドのわきにそっと注射セットを置くところに人間味が感じられた。
なんとなくハリウッド産刑務所映画をそのまま踏襲しているような雰囲気はつまらないぞ。
2017年11月26日
iPhoneアプリから投稿
人間の本質とは。。。
を考えさせられる。
極限状態に陥る時、人の本性が暴かれる。
特に一線を超えたとき。。。