劇場公開日 2009年1月10日

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「Tシャツに封印された人チェ・ゲバラ」チェ 28歳の革命 MrPさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0Tシャツに封印された人チェ・ゲバラ

2019年12月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

 昔から何故この人は封印されなければいけなかったのかなと気になっていました(笑)
 映画を拝見して思ったのは凄い人だなと。他人の為に戦った人で誇り高く慈愛に満ちた人間だったんだなと。
 カストロとタッグを組み、快進撃を続け最後には革命を成し遂げるその一連の経緯は非常にカルタシスがありゲバラとカストロの革命の方法論は間違ってはいなかったと思いますが、見るべきはそれによって何がキューバにもたらされ、もたらされなかった事なのではないかと思います。
 残念なのは毛沢東よろしく正しい導入方法で間違った思想をキューバにインストールした結果をもたらした事です。社会主義・共産主義の事です。
 何故なら共産主義はファシズムそのもので、そこに屑でいて良い自由がないから必然人権の抑圧が前提になってくるからである。そんなものは到底理想的ではない。
 革命を成し遂げた後、カストロはキューバを私物化しキューバ国民の人権を抑圧。革命が良かったのか?革命前は人権は無視されていたのでしょう。無視から抑圧に変わったのですから進歩とは言えなくもない。しかし私は人の意思を尊重しない状況が大嫌いでして、全体主義が大嫌いなんですね。ですから革命前も後も嫌いです。
 カストロ亡き今、カストロの呪縛から解き放たれ、キューバ国民に人権が抑圧される事のない自由がもたらされる事を祈っています。

MrP