劇場公開日 2009年1月10日

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「革命だ! 殺されるのは、結局市民・・・。」チェ 28歳の革命 ゆきだるまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0革命だ! 殺されるのは、結局市民・・・。

2009年1月27日

予習、になるのかどうかは良く分からないけど
「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見直してから
観に行きました。

旅を終えたゲバラが革命家の道を進んでいく過程が
(恐らく)史実に基づき 淡々と描かれて行きます。
なので、仲間を集めていく前半は静かに語られる台詞が多く、
スペイン語ということもあってかなり睡魔に襲われました。
戦闘シーンが激しくなって 急に目が覚めましたが。

これくらいの時代を描いた映画は多くて、観るたびに思うのですが
やっぱりその時代背景は勿論だし、その頃の「空気」とか「流れ」
みたいなものを肌で知っていればもっと楽しめるのだろうな、と
思います。
「思想」や「革命」のために皆がアツくなれる時代というものを
私は経験していないし、その気持ちがイマイチ分からない。
もっと昔(例えば19世紀とか)を舞台にしたような映画であれば
作り手側もその空気をイメージしつつ作っているわけなので
観客も同じテンションになれると思うのですが、
この映画の作り手側は多分この時代を経験している世代だろうし、
だからこそこの時代への思い入れとかが熱く出ていますよね。
その辺の温度差が 私と画面の間にあって上手く入り込めないのかも。

主演のデル・トロの演技は素晴らしいです。
でも時々 ちょっと老けて太ったブラピに見えるのは私だけ?

残念ですが、個人的には後に残るものがありませんでした。
でも、多分後編も観るんだろうな。

ゆきだるま