劇場公開日 2008年11月8日

ヤング@ハートのレビュー・感想・評価

全7件を表示

5.0リズムにのってイノキズム♪

2016年5月26日
フィーチャーフォンから投稿

泣ける

楽しい

幸せ

楽しいだけじゃない、この映画には夢がある。

元気とやる気があれば、本当に何でも出来るのね。

コーラスメンバーと指揮者・指導者の方々に、大拍手♪(*^^*)

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おりこう

4.5けしからん!

2015年4月4日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

この映画は…けしからん!

おじいちゃん、おばあちゃんに難しい歌を歌わせるなんて…けしからん!

病気と闘っている人も居るのに無理矢理引きずり込んで…けしからん!

メンバーの中では、詳しく紹介されないおじいちゃん・おばあちゃんも居て…けしからん!

ドキュメンタリーでありながら、まるで音楽PVの様な作り方をしている場面もあって…けしからん!

そして何よりもけしからんのは、大切なメンバーが…けしからわ!
あれ?文字を間違えてしまったではないか。これも全てこの映画のせいだ…実にけしかりん!

ほらまた間違えたじゃまいか。

…あかん…涙で画面が見えんでは内科…。

…。ああ画面が見えん!涙が!涙が!止まらん!

本当に…けつかりん!

(2008年11月12日シネ・アミューズ/WEST)

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松井の天井直撃ホームラン

4.5いけてるじじばば

2009年6月14日
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

とってもエネルギッシュなじーさんばーさん

元気を貰えます。

もちろんお年頃の人達なのでなかには悲しいシーンもありますけど

全体的には楽しい映画です

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赤いおじさん

5.0生きる幸せ、歌う幸せ

2009年1月5日

泣ける

幸せ

80歳の老人たちがロックをうたうという話。
ロック一筋の人たちが年老いても未だ衰えず・・・というストーリーかと思っていました。
ところがところが・・・・
1982年、マサチューセッツ州ノーザンプトンの高齢者住宅。
たまたま出会った地域のお年寄りのグループから結成されたコーラス隊ときいて驚きました。

けっしてうまくはない、普通のおじいちゃんおばあちゃんのグループなんですが、
冒頭の「Should I stay or should I go」で92歳のアイリーンがソロをとるところから、
もう魂をつかまれて、ノックアウトされてしまいました。
この迫力は、エネルギーはどこからくるのでしょう??

コーラス隊をひきいるのは、54歳のボブ・シルマン。
自分よりはるかに年上の団員に、けっこうきびしくしかし敬意をはらって指導します。

クラッシュ、デビッドボウイ、U2など、とても高齢者向けとはいえない選曲は彼によるものですが、(没にするものもありますが)ほとんどを、彼らは時間をかけて自分のものにしていきます。

もともとはクラシックやオペラ、サウンド・オブ・サイレンスなどが好きな彼らのほとんどは、はじめて聞くロックの大音量に顔をしかめ、耳をふさぐのですが、「こんな音楽はいやだ」とはいわずに、「なかなかいい歌詞じゃないか」と、とっても前向き。
ソロに指名されるのも、「上手いメンバー」というわけではなく、その歌を一番伝えられそうな人にボブはソロパートを託します。

時速200キロで車をとばし、ちゃっかり恋人もいる現役バリバリのスティーブ・マーチンのような元気なおじいちゃんもいる一方、
6度もがん治療をしたジョーや、脊髄に激痛の走るスタン、何回も死にかけてそのたびに牧師が呼ばれたというボブ・サルディーニ
うっ血性心不全で酸素ボンベが手放せないフレッドなど、
病気と闘いながら、それでも歌をあきらめないつわものたち。

もう彼らにとって歌は趣味の領域を超えて、「生きることそのもの」なのです!
歌を休んだらみんなに迷惑がかかる、とか、心配をかけたらいけない、というような日本人的発想ではなく、ただただ「歌いたい」のです。
自分のパートを誰かに奪われてたまるものか!と。

しかし他方で、もし自分が死ぬことがあっても、何事もなかったように、みんなは歌い続けてほしい・・・・
事実、わずか一週間の間に、ソロを歌うことを楽しみにしていた2人の仲間が亡くなります。

彼らは、仲間の死にふかく悲しみながらもコンサートを決行し、本番では練習のときより格段に素晴らしい歌を披露します。
それが先に逝った仲間にたいする敬意の払い方なんですね。

最高齢92歳のアイリーンは、
「(私が死んだら)七色の虹に腰をかけてあなたたちをみているわ」
そして、彼女がこの映画の完成後に亡くなったことをエンドロールで知るのですが、
このハッピーな映画が世界中でたくさんの人たちに感動を与えているのを、虹の上でニコニコながめているアイリーンを想像してうれしくなってしまいました。

死ぬことはお別れだけれど、だれにもやってくること。
それまでをどう生きるかが大事で、その直前まで全力でハッピーに生きていれば、自分もまわりも幸せになりことが伝わってきました。

人間年をとれば、いろいろ衰えるし、病気にもなります。
「守ってあげなければいけない、かよわい存在」ではありますが、
この映画の老人たちは、むしろ、勇敢で怖い物のない強い存在に思えました。

だから、彼らの歌う「I got you」も「Fix you」も本来の歌詞以上の意味合いが伝わって、それがあの迫力になるのでしょうか??

オープニングの「Should I go~」も、字幕は「別れるの?、別れないの?」でしたが、私には「この世におさらばするの?それともまだ生きているの?」のように聞こえました。

単館上映でなく、もっとたくさんの映画館でぜひやっていただきたい!
いろいろな年代の人にお勧めできる映画だと思います。

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kerakuten

4.0ナウいヤングのロッカーズ。

2008年11月15日

泣ける

笑える

楽しい

御歳80歳平均の紳士淑女たちが○○会?おぼしく集まり、
なにを練習するかと思えばハードロック!?というのが笑える。
彼らが歴とした歌い手となる、指揮者ボブ・シルマンが率いる
ヤング@ハートというコーラス隊を追ったドキュメンタリー。
…とはいえ、やはり普通のおじいちゃん&おばあちゃんたちだ。
性格はけっこう、ヘビーである^^;

多分こういう集まりって、日本でもそこかしこでやっていて、
元気な紳士淑女たちがワイワイと発表会などを開催するのを
けっこう間近で見たりしている。。ので、特に驚きはなかった。
ただ、すごいな~!と思うのが指揮者となるボブ、その人だ。
おそらく彼がいなければ、このコーラス隊は機能していない。
彼らにリハーサルを施し、生気を吸い取るほどに喚起させ^^;
おまけに見事なPVまで作って披露してくれている。。
これがビックリするほど面白い。なんなんだ、この逸材は(爆)

ネタとして面白いので、客たちは食いつくだろうと思うけど^^;
それをステージまで持ち込み披露するということの苦労を、
彼と(映らないが)マネージャーや、周りにどれだけの人間が
関わってきたかの存在意識を、かえって深く感じてしまった。。
活きることは素晴らしい。
歳をとって常に前向きな姿勢でいることは本当に素晴らしい。
そしてそれを支える温かな眼差しがあることが何よりなのだ。

彼らが歌い奏でる独自のメロディーは、歌詞を間違おうと(爆)
「オレはオレだ。」とカッコ良くキメてしまう迫力に満ちている。
ロックは魂だ!…みたいなことを言うロッカーがいたけれど、
本当にその通りだと思う。誰が歌っても(経験があればなお)
演歌や浪花節と微妙に通じる「心」があるような気がする。
だから人々は、いつまでもロックを愛してやまないんだと思う。

素晴らしいその「叫び」と共に、人生の悲喜交々が彼らの
傍らを通り過ぎていく日々。魂はいつまでもヤングのままで。。

(懐かしい番組タイトルを思い出してしまった。おー!おー!)

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ハチコ

5.0個人的には2008年度最優秀候補!

2008年11月13日

笑える

楽しい

幸せ

命を賭ける・・・最近そんな言葉を頻繁に見受ける。
小さい頃の特撮ヒーローものテレビ番組で、よく聞かされていたフレーズだったことに改めて驚きを覚える。
そうは言っても当時なら、子供らしいロマンティズムだから許される面もあり、幾分かの無茶をしでかしても、親や世間からはさして気にもされなかった。
無邪気さとして見守られていた似非ヒーロー。
本当は泣き虫だったり、あおっぱな垂らしの悪ガキだったりだ。
それが子供の社会。

やがて大人となる。
そこではロマンディズムよりも事実が優先。
結果がすべてらしい・・・全知全能な神様と勘違いした連中が血相変えてそう言っていた。
嫌気がするほど彼らと何度も相見える。
やがて、とある人は、ある時ある瞬間にスウィッチが入り、ある行動に出てしまうのだ。

何かに賭けてみたい!

成長と言うべきか?無謀と言うべきか?
行くべきか?いるべきか?

実は単純なのだ。
日々は恒久的かつ関係なく刻まれ、僕らは平等に歳を重ねなければならない。
それさえ忘れなければ、行き急がずとも自然と答えを見出せるような気がする。

ヤング@ハート:Young@Heartは、米国マサチューセッツ州ノーサンプトンにて82年から発足したコーラス隊だ。
人口3万人に満たないほどの小さな町に住む彼ら。
その構成メンバーのほとんどが年金生活者、平均年齢は80歳だという。
彼らの唄う合唱曲、これが実に興味深く、全米での関心が高いのだ。

ジミ・ヘンドリクス、クラッシュ、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、デヴィッド・ボウイ、レディオヘッド、ソニック・ユース、ポリス、U2、コールドプレイ・・・etc.

ビング・クロスビーやクラシック音楽、あるいは「サウンド・オブ・ミュージック」でのジュリー・アンドリュースを愛聴する世代が、明らかに彼らのシーンよりずっと後の、近年~現在のロックをレパートリーとしているのだ。

まず、この時点で置き換えて欲しい。
日向ぼっこしたり手押し車を持ったアナタの周りにいるお年寄り、彼らがミスチルやビーズの曲を合唱するような感覚だ。
有りえない風景だ・・・でも現実にあるのだ。
実にすがすがしい。
かっこいい。
歳をとることに躊躇している場合じゃないのだ。

アメリカ経済の近況は実に危機的だが、そんな時世などに関係なく、彼らの日常はヤング@ハートの活動で支えられている。
唄うことがすべてとまでは言い難くも、少なくともこう答えている。

生きることが好きになる!

現実的に彼らには死が圧し掛かっている。
本当に日常の出来事として。
高齢であるが故、今日明日にでも仲間うちの誰かが逝ってしまう・・・確かに悲しい。
だが彼等は自然現象として受け入れる。
その姿が実に頼もしく映っていた。

死を乗り越えるというよりも、迫る死と真摯に向き合いながら高貴で誇り高く、ユーモラスに生を全うする。

ステージに上がった彼らのお揃いのシャツは、決して死装束なんかじゃなく、パフォーマーとしてのスタイリッシュさと輝きに溢れている。
それが何よりも印象的に映えていた。

このグループの厳格な指導者であるボブ・シルマンの台詞が、僕の胸を突き刺した。
「仲間の死、こういう時こそ唄うことが大事である、それが、追悼でもあり人の死に敬意を表することになる」

この言葉はこう解釈したつもりだ。
彼は決して無理維持したり強行な手段を取っているわけではなく、自然な人間の寿命に対しての率直な思いを告げたのだと。
残された仲間が、逝ってしまった故人の魂を継続しながら、ヤング@ハートを今日も牽引している。

確かにいつ死ぬかは分からない。
だから何かに賭けたいと駆り立てられる気持ちも分かる。
全うしようと志した者を引きとめる権限は無い。
だからこそ賭ける時と場所は重要なのだと思う。
もしアナタが何かを求めて無謀に賭けたいのなら、ひとまず落ち着いてみてはいかがだろう?

足元に転がっているモノを拾い上げ実感すればいいのだ・・・手に取る感触、聞こえる耳、声、遠くを見据える目と空気の味。

そしてもうひとつ!
「唄にはエネルギーがあって、俺たちにもエネルギーがある」

一つ残さず、無駄にするな!

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jack0001

5.0皆さんは、この作品でいくつ人々の優しさに触れられるでしょうか。一度この映画で彼らの歌声に触れたら、きっと人生観が変わりますよ。まさに「YES WE CAN CAN!」です。

2008年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 皆さんは、聖書の内容に、疑問を持たれることが多いでしょう。何で隣人に与えなければならないのだと。そんなの偽善ではないかと心の中でつぶやく人も多いのではないでしょうか。

 そういう方でも、この作品を見たら、少々見方が変わります。ヤング@ハートのメンバーである齢80歳のお迎えが近いおじいちゃん、おばあちゃんたちにとって、歌うことが歓びであり、生きる意味のすべてになっていたのです。
 そして、自分たちが歌うことで、観客が元気づけられて、生きる勇気を与えられることが、すごく幸福なことなんだと語ります。

 ヤング@ハートのメンバーには欲得や打算というものが微塵も感じられません。
 世界中をツアーしたり、各地のVIPと出会えたり、今となっては人気グループとなった現在であれば、求めようとすればそれなりの名声と経済収入が得られるでしょう。
 でもメンバー全員が高齢で、病持ち。普通の高齢者なら、たとえ大金が舞い込む仕事よりも、わが身大事でじっと動かず療養に励みたいはずなのです。
 しかし体調のなさや体力のなさをものとせず、ヤング@ハートのメンバーたちは死の直前まで愚痴一つ言わず歌い続けようとします。彼らを駆り立てるものは、自分たちが歌うことで、大勢の人を幸福に出来るということなんだ。与えることが歓びなんだという感激があるからなのです。 みんなそれを生き甲斐にしているから、ハードなリハーサルもサボらず出席できるのですね。
 メンバーへのインタビューを通じて、浮き彫りにしているのがこのドキュメンタリー作品の印象深いところでした。

 たとえ凶悪な囚人でも、ヤング@ハートの歌声は、彼らの心を掴んでします。メンバーの一人が直前に死んという知らせを聞いて、悲しみの中にあるのに、その日はちょうど刑務所慰問の日。歌うことが最高の供養だと、メンバーたちは精一杯の元気と祈りに満ちたバラードを、刑務所のコンサートで捧げました。
 その気持ちは、たちまち囚人たちに伝わり、スタンディング・オペレーションに。その様子はスクリーンにはっきり映し出されていました。
 ヤング@ハートの歌声は、囚人たちのこわばった顔つきを緩めさせ、俺たちにも明日があるのさと希望を抱かせたのです。

 コンサート前のわずか6週間の間に密着したドキュメンタリーであるにも関わらず、登場人物はみんな個性的で、ハリウッドの著名俳優に劣らぬ台詞回しです。(何せドキュメンタリーですから、台詞が上手くて当然。)
 そして、観客もこれは駄目だろうと思えるような、リズム感たっぷりの難曲に取り組んでいくリハーサル風景や、メンバーの日常生活のルポ、そして『シカゴ』の名シーンを彷彿させるメンバーが出演したミュージッククリップを挟み込んで、飽きさせない場面展開になっています。特にメンバー2名の急死の直後に気丈に歌うメンバー姿には、涙を誘われることでしょう。
 老と病と死とがすくそばに隣り合わせになっているヤング@ハートのドラマには、いつ誰がいなくなるかもしれないという緊張感を感じてしまいます。
 けれども彼らの歌声は、そんな緊張を微塵も感じさせず、聞いている観客を永遠の彼方へ誘ってくれます。彼らの人気は、生老病死の苦しみを吹き飛ばしてくれるパワーを感じさせてくれるかもしれません。
 ラストのコンサートライブは圧巻です。リハーサルで不可能とされ思えた数々の難曲を見事に歌い上げます。
 オヤジバンドが人気に鳴ってきていますが、彼らはオヤジバンド世代の更に親世代です。普段の趣味はクラッシックという高齢者たちが、クラッシュ、ラモーンズ、トーキングヘッズ、ソニックユース、コールドプレイ‥、最近のR&Bのヒット曲までロックロールをノリノリで歌い上げるのですから、驚きです。
 でも一度この映画で彼らの歌声に触れたら、きっと人生観が変わりますよ。まさに「YES WE CAN CAN!」です。

 それにしても、プロデューサーのボブは、勇敢なチャレンジャーですね。
 あえて難しい曲をメンバーたちに与えようとするのです。いつもこんな曲なんて出来ないという愚痴をよそに、厳しく忍耐強くリハーサルを重ねて、メンバーの持ち歌に変えていきます。本作品でも7曲の新曲に挑戦していきました。中には、本番直前になっても歌詞すら覚えられないという曲もあったくらいです。本番直前に見せるボブの顔は、苦悩に満ちていました。けれどボブのすごいところは、体調の善し悪しでなく、曲のイメージに挑戦してほしい人をリードボーカルに選ぶのです。そして本人が降参しない限り、辛抱強くリハーサルを重ねます。もちろん逃げたら、あっさりメンバー交代する厳しさも持ち合わせています。メンバーは、ボブは厳しい人だと口々に言います。けれど、どんな弱った高齢者にもチャンスを与えば伸ばせる、出来る!という強い信念を持ったボブに、活かす愛の姿を感じました。

 皆さんは、この作品でいくつ人々の優しさに触れられるでしょうか。

 最後に映像としても、彩度が鮮やか目で、すごく風景が美しいかったです。

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流山の小地蔵