「補欠には補欠のドラマがある。」ひゃくはち いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)

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ひゃくはち

劇場公開日 2008年8月9日
全14件中、14件目を表示
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補欠には補欠のドラマがある。

 不謹慎だけど喜べ。

 野球に学生生活を捧げていても、タバコは吸うし、合コンはするし、
 だが、補欠でも自分が出来ること、やるべき事に努力を重ねて、
 全うする姿に涙する。

 高校野球の名門である京浜高校野球部の雅人(斎藤嘉樹)とノブ(中村蒼)は、
 補欠であるものの猛練習に耐えて、
 ライバルチームの偵察や雑用ばかりであっても、
 ベンチ入りを誓い日々努力を重ねている。
 そんな中、将来有望な期待の新人が入部してきたために、
 ベンチ入りの争いはさらに厳しく、激しくなっていく。

 まさに青春の象徴のような夏の甲子園。
 でも、いくら練習を重ねようと、少しの才能があろうと、
 甲子園の土を踏むことが出来るのは、
 選ばれたほんの一部の人間だけである。
 それ以外の部員たちには、それこそ野球以外のことを全て犠牲にしても、
 死に物狂いで練習をしても、ベンチ入りすら出来ない補欠たちが存在する。

 甲子園出場を目指す名門校のヒーローを主役にするのではなく、
 乱闘を起こした不良たちでもなく、
 何とか練習についていけるぐらいの万年補欠部員を、
 補欠でベンチ入り出来るか、出来ないかという微妙な2人の部員の日常を、
 レギュラーとの差を感じながらも、
 ベンチ入りを目標にして野球に情熱を注ぐ姿を、
 2人の葛藤を友情をストレートに泥臭く描いている。

 ひゃくはち とは、もちろん煩悩の数で、たまたまなだけだが、
 野球のボールの縫い目も108だというのは有名な話。
 高校球児といえども、煩悩全開で抑える事はなく、タバコは吸うし、
 酒は飲むし、合コンにも行ったりする。
 この辺はどこまでリアルなのであろうか?まぁ合コンぐらいは、
 ちょっと弾けてしまうぐらいは、いいとは思うが、
 上手くやってるんだろうね、発散してるんだろうね。
 だから、PG-12なんだろうね。

 ベンチ入りすれすれであった2人の大親友が、
 何とか19番と20番の背番号を貰うが、有力な新入生の入部によって、
 彼が一塁手だったために、ノブは三塁手にコンバートして、
 2人は闘争心剥きだしで、争う。
 争う熱さも、その先の熱い友情も、いいなぁと思う。

 主演の斎藤嘉樹はいい表情するし、持ち味を活かしていたが、
 中村蒼の方は、ちょっと表情もぎこちなく、
 台詞回しも巧いとはいないけども、2人のらしい友情は、熱さは、いい。

 他はこんな監督も居そうだなという、竹内力はアクの強さを魅せつけるし、
 父親役の光石研も泣かせてくれるし、
 桐谷健太はこの手の作品には欠かせないなぁと、コーチだけどね。
 レギュラー役の高良健吾と、北条隆博は、一緒に合コン行ったりして、
 ほとんど対立もしなかったので、あまり印象に残らず、
 無難に嫌味のないキャラを無難に、記者役の市川由衣は演技ではなく、
 顔がデビュー当時に戻っちゃった?
 というような撮られ方でいいのであろうか、と思ってしまう。

 はっきり言って、ほったらかしで、
 描く必要なかったんじゃないのかというシーンも多いし、
 それで2時間越えになってるなら、削ってもよかったのではないかと思う。
 しかし、あまり期待していなかったというのもあるかもしれないが、
 観る前にルーキーズの最終回を観たばかりで、
 スイッチが入りやすい状態だったのかもしれないが、
 泥臭くて、熱くて、リアルな練習シーンには好感が持てるし、
 笑えるシーンも、ちゃんと笑えたし、父親の想いには泣かされたし、
 自分たちが出来ることを全うした2人に涙したし、
 熱くなりたい人にはオススメ。

 練習は裏切らない。

いきいき
さん / 2008年8月4日 / から投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 笑える
  • 鑑賞方法:-
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