劇場公開日 2009年1月17日

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「ぜひ続編をお願いします!!」プライド septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ぜひ続編をお願いします!!

2010年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

いやぁ、すごい演技(作品)でした。
しばらく、体の震えが止まらなくて、席を立てませんでした。

実際には、恥ずかしくてできませんでしたが、
お客さん、7名だけしかいませんでしたので、おもいきって
スタンディングオベーションをしてやろうか、とウズウズするくらい大興奮。
エンドロール終了、客電点灯後、小さく拍手をしてしまいました(笑顔)。

そして劇場退出後、鳥肌をたてたまま、パンフを購入すべく、売店へと直行しました。

漫画原作は未読。

作風は一口で表すと“ゴージャスな昼ドラ”。
それも、月~金13:30から東海テレビ製作のやつ。
『牡丹と薔薇』『真珠婦人』系を豪華ヴァージョンアップした感じ。

主人公がベッドに突っ伏して涙にくれるシーンがあるんですが、
そこで泣きながら真っ赤なりんご齧っていますからね。他にも、
水の入ったコップにつば入れられて「飲みなさいよ」って強要されたり。

それは、ストーリーだけでなく、BGMや効果音も同じで、
劇中に流れる音質、音が入るタイミング、音を大きくするタイミングまでもが昼ドラ。

だから、普段昼ドラを見る層にとっては、絶対にストライクゾーン、ど真ん中。
私なら、絶対に『ごきげんよう』と『非婚同盟』の間にスポットCMを打ちます(苦笑)。

冒頭に“演技”と記しましたが、配役。これぞ、日本映画の王道です。

主役のステファニーさん(昨年レコード大賞新人賞)映画初出演。
だから演技は拙くて当然。しかし、脇役はキャスティングもピッタリ、演技も抜群。

主人公に強烈な嫉妬心を抱くライバル、満島ひかるさん、
主人公と婚約をするレコード会社副社長、及川光博さん、
絢爛豪華な一流クラブのママ、高島礼子さん。

満島ひかるさん、某新聞に「鬼気迫る演技が見物」と記されていたのですが、
まさに、そのとおり。彼女の演技を見るだけでも、1800円払う価値があります。

及川光博さん。
初主演映画『クローンは故郷をめざす』も1週間前に鑑賞しましたが、
こちらのほうが、得意のミッチービーム全開で、髪型も、ファッションも
ここまで似合うのはミッチーしかいないでしょうと唸らされるくらい、はまっていました。

高島礼子さん。
これ演技ですか?本職ですよね??と尋ねたくなる麗しさ&存在感。
『K-20』のボロ家の所帯じみた奥さん役もいいのですが、やはり、
高島さんには、このような威厳のあるゴージャスな役が似合います。

すげぇな、とスクリーンに釘付けになったワンシーン。

高島さんの銀座クラブ、渡辺さんのピアノ演奏にあわせて
まるで真剣の切りあいさながらに、火花をバチバチと散らして、
ステファニーさんと、満島さんが、歌う場面。当然メインは歌う2人。
そのバックに階段で2人の歌を色々な思いを抱きながら黙って聴き入る
及川さんと高島さんが映ります。バックです、だから当然姿は小さいです。
それなのに、伝わってくるんですよ。今お二人が何を考えて、どんな思いで、
歌を聴いているか。しかも前で二人が歌っている=その時間の長さは半端では
ありませんから。これ、役になりきっていないと、ここまでできません、凄すぎます。
『眉山』の山田辰夫さん、円城寺あやさんペアが魅せた演技を彷彿させてくれました。

☆彡     ☆彡

もちろん、ステファニーさん、満島さんの絡みも十分見ごたえがあります。
ステファニーさん、歌声でこの役に決まったそうです。お二人が歌うシーン
数多く用意されていますが、オペラ以外は、すべて本人が歌っています。
そして、聞きごたえも十分(オペラも、猛練習したそうですが、やむなく吹替に)。

演技も、その拙さが、かえってお嬢様感を演出する効果になっていました。
これも、映画のおもしろさでしょう。

いやぁ、1月から、こんなにも面白い作品にめぐり会えて幸せです。
素敵な、2時間をありがとうございました。これから原作漫画を購入します(笑顔)。

※注意
  昼ドラを好まない人は★1つの可能性もあります。予めお伝えしておきます。

septaka