劇場公開日 2008年4月5日

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「ブログから生まれた名作」ぼくたちと駐在さんの700日戦争 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

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5.0ブログから生まれた名作

kossyさん
2018年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 アグネス・ラムのピンナップでドキリとし、当時のアイドル歌手がそのまま主人公のお母さん・・・この時点で心臓をわしづかみにされた・・・

 ブログが原作だなんて、どうせ薄っぺらい内容だろうと高を括っていた。しかし映画の時代は1979年。ちょうど高校生だったこともあり、何から何まで懐かしく感じてしまい、小物から俳優たちの台詞の一つ一つにウンウンと頷いてしまいそうになりました。校内暴力も少なかった時代。共通一次試験の導入によって受験生は不安で、欝憤を晴らすにも手段を持たなかったというイタズラ好きの彼らにはそのまま自分の気持ちを代弁してくれてるような気がしました。

 主人公ママチャリ(市原隼人)を中心に、ケンカが強いエロ担当の西条(石田卓也)や他の個性的な面々。仲間たちの結束の強さは目的意識のない弱さの集合体。それでも“悪”にはなりきれないのがこの共通一次世代の特徴だったのかもしれません。花火の一尺玉を盗む計画において、かなり心の葛藤が見られたところもそれを象徴してたのかな・・・

 この際、映画の完成度は目をつむると、エキストラの町の人の素人くささが逆に笑える。車などは時代にこだわってるな~と思えるけど、町並などはかなり手抜き。だけど、時代を確かめようと目を凝らすと張り紙や看板の文言にネタが仕組まれているのです。「これは寺じゃなく、神社です」とか「エレキ電気」とか、いつ笑っていいのか戸惑ってしまうくらい。そうやって笑いを押し殺していると、当時のCMや懐かしい音楽で涙が出てきそうに・・・石野真子の「狼なんか怖くない」が流れると、笑いながら死んでしまいそうになりました。

 イタズラの内容よりも、それがバレたとき、失敗したときなど、キャラクターのリアクションが面白かった。市原隼人はお笑いキャラとして最高だったし、駐在さん(佐々木蔵之介)のキャラは“公務員として問題アリ”な性格とされているけど、それでも最低限の職務を果たしていたようだし、根はいい人だと感じられるところがとても素敵。クライマックスでの花火大会のエピソードは若干ベタではあるけど、それまで涙を溜めこんでいたため一気に涙腺決壊・・・ある意味、共通一次世代讃歌の映画だったのかもしれませんなぁ。

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kossy
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