劇場公開日 2008年12月5日

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「トイ・ストーリーに並ぶ傑作」ウォーリー kakao_2rises4さんの映画レビュー(感想・評価)

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4.5トイ・ストーリーに並ぶ傑作

2012年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

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 『トイ・ストーリー』よりも好きな一本になってしまった。産業用ロボットが主要キャラクターなので全体を通して物語に影響するセリフは殆ど話されない。特に前半部分は殆どセリフ無しと言っていい。サイレント映画的状態で楽しめてしまったというのはまさにアニメーションのなせる技だ。セリフ無しの間、ウォーリーの動き一つ一つが観客を飽きさせない。産業ロボットにもかかわらず擬人的に動き人間らしく見せるそのマジックはピクサーにしかできない「技術」であろう。人間以上にコミカルな動きであることで人間以上に豊かな感情を表現できている。
 キャラクターの動きだけでなくストーリー自体も素晴らしい。メインはイヴとの純愛ストーリー。異性にあこがれを持ったウォーリーがイヴに良いところを見せようと奔走する姿はとても愛らしい。一方で見方を変えるとこのストーリーはテクノロジーに頼った人間の堕落、それによって秘密裏に人間がロボットに支配されていた未来であり、人間の尊厳を問う物語になっている。2つの見方で楽しむ事ができ、その意味でも観客を飽きさせない。そして『2001年 宇宙の旅』へのオマージュにもなっている。実際に使われた音楽を使用したり、残念なシーンにあえて明るめの音楽を乗せるという似た手法をとっている。私のグッときたシーンもオマージュの入ったシーンである。『2001年…』のメインテーマがかかる中で艦長が自分の足で立ってオートに立ち向かうクライマックスのシーン、これには涙が出そうになった。人間らしく生きるための再スタートが切られた瞬間である。人間としては普通の行為だけど、それまで嫌というほどダメっぷりを見せられた事により感動できたのだろう。基本的に演出がうますぎる。
 本編終了後もエンドロールで物語の「未来」とビット画による物語の振り返りを描き、締めで大掛かりな観客への皮肉を用意するというピクサーの凝った作りは賞賛に値する。

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kakao_2rises4
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