劇場公開日 2008年6月7日

「大切な3つの袋とは、堪忍袋、給料袋、そして・・・ほら、男にとって大切な・・・」神様のパズル kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0大切な3つの袋とは、堪忍袋、給料袋、そして・・・ほら、男にとって大切な・・・

2019年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 珍しく映画の原作を読んでしまい、拙ブログにてキャスティング予想までしてしまいました。しかし当たったのは谷村美月だけ!まさか監督に三池崇史が抜擢されるとは思いもよらなかった。予告編だけで判断すると、小難しい物理をテーマにするよりはロックとSMと任侠で勝負してやるぞ!という意気込みも感じられ、原作をどこまで壊してくれるのか楽しみにしていました。

 まず人物設定から。原作では単に落ちこぼれ大学生という主人公でしたが、映画では双子の弟(市原二役)を加え、彼が海外旅行に行くので主人公基一が代返するために物理学ゼミを受けるという大幅変更。観客が主人公と同じように宇宙創造というテーマを理解するため、彼が寿司屋で修行するロッカーであるという斬新な設定も加えられた。中でも、寿司とアインシュタインは一貫して語られるくらい。とにかく前半部分は小説と全く違う感覚!特に市原隼人の演技はいつでも笑えるのです。

 “映像化不可能と言われた”などと最近は耳にタコができるくらい使われてますが、この映画でも巨大な施設“むげん”のCGが背景の自然にも溶け込み真に迫ってました。一方では、難解な用語がポンポン飛び出すために、コミカルなアニメーションで丁寧に解説。ただ、中盤からは眠くなってくるかもしれません。

 三池監督の狙いだったのかどうかはわかりませんが、谷村美月の胸元を強調するカメラワーク。それに盗撮映像などもあるし、男だったら目が釘付け。当然、彼女のファンならば必見です。英語がネイティブの発音じゃなかったのもアイドルらしくていいのかも。他の俳優では、笹野高史と李麗仙、それに若村麻由美がいいなぁ。

 エビとコハダのエピソードは本当なのだろうか・・・

kossy